葉酸・鉄分・食物繊維が豊富な自然派おやつが女性に支持され、発売後2年余りで累計出荷数15万袋を突破した。合同会社ディーパス(D -PASS)が、2021年12月に発売し全国の高級スーパー、自然食品店、ドラッグや調剤薬局などに向けて販路拡大中の商品はノンフライドライフルーツ『なつめちゃん』。アジア古来のスーパーフードの棗(なつめ)をそのまま乾燥させ、添加物は使用せず自然な甘さをそのまま楽しめるようチップス化したもの。健康ステーションとして様々なヘルスケア・ニーズに対応するドラッグストア店頭で、フェムケアコーナー作りが増え、機能性おやつ市場が拡大する中、女性の健康必需食品として手軽に愛用できるナツメへの関心は高まりそうだ。(流通ジャーナリスト・山本武道)
「女性に優しいスーパーフードをお菓子にした自然派おやつが女性から支持されました」―2021年12月にノンフライドライフルーツの市販を開始してから2年余りが経過した今、2年余りで15万袋を出荷した背景には、女性の間に高まる健康創造意識に対する食を中心としたニーズに対応した商品開発であったこと、高級スーパーや自然食品店、ベビー専門店など、女性の来店頻度の高い店舗展開とともに、地域住民のための健康ステーションとして、カウンセリングに長けたドラッグストアや調剤薬局などを販路として活動してきたことが挙げられるだろう。
中でも注目すべきは、開発ポイントが女性に必要な葉酸・鉄分・食物繊維が豊富ななつめを自然派おやつとして、スーパーフードの棗(ナツメ)をそのまま乾燥させ、添加物は使用せず自然な甘さをそのまま楽しめるようチップス化したことだ。
販路拡大中の合同会社ディーパス代表社員の淺石大輝さんは、「糖度が高い高級品種の棗(灰棗)を使用し、油で揚げることもせず、添加物も一切使用しないことで、自然のままの甘さと食感を兼ね備えたヘルシーフードに仕上げています。特に健康意識の高い女性のお客様からの人気が高く、まとめて大量に購入される熱烈なリピーターの方々も多くいらっしゃいます」として、商品コンセプトについて次のようなメッセージを発信している。
「親から子どもへ、またその子どもたちへ『なつめちゃん』には、大人から子どもまで、すべての世代でなつめを食べて健康に育っていってほしいという想いが込められています。なつめを食べて育った親から子どもへ、またその子どもたちへと受け継がれていく…そんな温かい文化を今後の日本でつくっていけたらと思っています」
ディーパス(https://d-pass.jp/)は2019年4月に創業し5年目。社名のD-PASSは、D(Discovery=発見し)P(Processing=手を加え)A(Announce=世の中に知らせて)S(Stimulate=刺激を与える)S (Specialists=専門家たち)を意味し、「われわれは、人々にまだ知られていない企業や商品・サービスを見つけだし、時には自ら作り上げ、世の中に広めることを生業とする専門家であり、モノ作りがしたい、販路を広げたい、より多くの人に自分達や商品を知ってもらいたいという要望に応え事業拡大を支援していく」という。
発売元の合同会社ディーパスが展開中の販路は、全国の高級スーパーマーケットやベビー専門店、サッポロドラッグアストアーやツルハ、トモズなどドラッグストアや調剤薬局、セブンイレブン、自然食品店など(詳細はhttps://d-pass.jp/最新なつめちゃん取扱店舗/282/)。さらに販路を拡大する予定だ。
近年では、女性のからだや健康をケアしQOL(クオリティ オブ ライフ)を向上するフェムケア市場がヘルスケア関連企業から注目され、中間流通業の大木ヘルスケアやアルフレッサの商品提案会でもコーナー展開を呼びかけ、ドラッグストアでもコーナー作りが始まるなど、様々なヘルス関連企業が関心を寄せている。
おやつとして手軽に愛用できるように開発されたノンフライドライフルーツ『なつめちゃん』。食品の取り扱いを拡大中のドラッグストア、管理栄養士を常駐させ栄養相談を強化する調剤薬局にとって、来店する女性ための健康管理必需食品として、葉酸・鉄分・食物繊維が含まれる棗(なつめ)のおやつは、新たな顧客創造へ期待できそうだ。