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JACDS 川崎市プラ循環プロジェクトに参画

2月より店頭で実証実験を開始

 一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)はこの度、神奈川県川崎市との検討・調整に基づき「かわさきプラスチック循環プロジェクト(愛称:かわプラ)」に参画し、2月1日より、川崎市高津区内の8店舗において日用品の空き容器の店頭回収の実証実験を開始することを明らかにした。

 JACDSでは、SDGs推進活動、サーキュラーエコノミーの実現に向け、販売した商品の空容器の店頭回収に向けた共通のプラットフォーム構築の検討を進めており、〝地球とともに健康に〟をスローガンに掲げ「JACDSサーキュラーエコノミープロジェクト(CEP)」を推進。今回の実証実験は川崎市と連携し、市内のドラッグストア8店舗でシャンプーや洗剤のボトル容器および詰め替え用パウチを店頭回収し、再生原料として活用していくことで、店頭に訪れる生活者へのSDGs推進活動、循環経済の普及啓発を行う。


 ■実証実験概要


・実験の目的
●実証実験を行い、取り組みをアピールすることによる、生活者に対するSDGs推進活動、サーキュラーエコノミーの普及啓発。
●水平リサイクル実現に向けての川崎市内リサイクラーによるアンモニアなどの化学原料へのリサイクルの実証実験と再生原料を活用したアクリル繊維、ナイロン繊維等の製品化。

店舗で掲示されるポスター

・対象商品と回収方法
既存のゴミ回収・リサイクルとの住み分け、安全性などを考慮して以下を決定
●シャンプー、ボディソープ、液体洗剤、柔軟剤などのボトルおよび詰替え用パウチ等が対象
●ボトルやパウチは軽く洗い、乾燥させたものを回収ボックスに投函してもらい回収
●ペットボトル、食品容器、チューブ、塩素系・酸素系・発火性のある容器は対象外

・実施期間と場所
●開始日:2024 年2月1日~
●場所:川崎市高津区内のドラッグストア8店舗
ウエルシア二子新地店/薬マツモトキヨシ溝ノ口店/クリエイト川崎新作店/クリエイト川崎高津向ヶ丘店/ココカラファイン梶ヶ谷店/フィットケアデポ明津店/フィットケアデポ野川店/フィットケアデポ久末店

・再生品
●かわさき市制100周年及び全国都市緑化かわさきフェアで活用するグッズを制作予定


サーキュラーエコノミー

(1)製品の設計段階から廃棄物や汚染を発生させないようにすること

(2)製品を使用した後も循環させて使い続けること

(3)資源を有効利用して自然のシステムを再生させること

を三原則とする概念。EUが2015年12月に政策パッケージを公表したことで世界的に広まり、日本では「循環経済」とも呼ばれる。