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日本初「おくすりシート リサイクルプログラム」実証実験の中間結果を発表
反響大きく実施期間の約半分で目標回収量の約3倍を達成

第一三共ヘルスケア(吉田勝彦社長)は、テラサイクルジャパン(エリック・カワバタ代表)と共に、横浜市のご協力のもと実施している「おくすりシート リサイクルプログラム」の実証実験につき、開始から約半年が経過したことを踏まえ中間結果を公表した。

専用回収BOX:おくすりシートくるりんBOX

同プログラムは、使用済みの「おくすりシート(PTPシート(*2))」を回収・リサイクルする日本初(*1)の生活者参加型プログラムとして2022年10月に実証実験を開始しているもの。

関連記事@Hoitto! 第一三共HCのPTPシートリサイクル実証実験をレポート:https://hoitto-hc.com/3349/

「おくすりシート」は医薬品包装資材として必要不可欠である特性から削減が難しく、今後も高齢化の進展に伴い使用量の増加が見込まれることから、「おくすりシート」がリサイクル資源であることの生活者認知を高め、資源として循環する仕組みを確立することを目的としてきた。

プログラムの開始以降、生活者をはじめ関連業界や教育機関等からの反響も大きく、取り組みが広く認知されたことから、回収量10万枚を目標としていたところ、実施期間の約半分で目標の約3倍を達成した。回収拠点についても、目標の30拠点を超える40拠点に設置している。この実績を受けて目標を上方修正し、新たな目標として回収量を開始当初の5倍にあたる50万枚、回収拠点数を2倍の60拠点に定めた。

*1 生活者参加型のリサイクルプログラムとして。(テラサイクルジャパン調べ・2022年10月20日時点)
*2 薬を包装する方法の1つで、錠剤やカプセルをプラスチックとアルミニウムで挟んだシート状のもの。

なお、回収された「おくすりシート」は、シートのプラスチックとアルミニウムを分離後、各々リサイクル処理され、新たなリサイクル製品として生まれ変わっていく。

図)プログラムの仕組み

第一三共ヘルスケア業務推進部 サステナビリティ推進マネジャー 
 古市 亜美 氏 のコメント

早期に目標の約3倍もの「おくすりシート」を回収することができ、とても驚いています。回収拠点ならびに多くの横浜市民の皆様にご協力いただきましたことに感謝申し上げます。また、本プロジェクト開始から約半年間、各所よりお問い合わせをいただいており、皆様の関心の高さがうかがえました。
現在、横浜市中区を中心に南区・西区の一部にも回収拠点を設置しておりますが、今後はより多くの皆様にご参加いただけるよう拠点の拡大を検討し、本プロジェクトが持続可能なものとなるよう引き続き尽力してまいります。

テラサイクルジャパン アジア太平洋統括責任者 
 エリック・カワバタ 氏 のコメント


この「おくすりシート」のリサイクルプログラムは、長年実施したいと考えてきたプログラムで、昨年ついに実現しました。開始直後より日本各地から多くのお問い合わせをいただくなど大変大きな反響がありました。半年経った今、多く方のご協力・ご参加のもと予想を超える回収量があり、嬉しい気持ちでいっぱいです。
また、認知が広まるにつれ、回収量はものすごい勢いで増え続けています。ご参加いただいている皆様に心より感謝申し上げます。今後も回収拠点の拡大と認知向上に尽力し、「おくすりシート」の循環を目指してまいります。

横浜市 資源循環局 政策調整部 3R推進課長 
 津島 邦宏 氏 のコメント


「おくすりシート リサイクルプログラム」は、市民の皆様にプラスチック問題、とりわけ、プラスチックごみの分別・リサイクルについて、改めて考えていただくきっかけにつながっていると感じております。このたびの目標達成までのスピードと、回収量の多さに驚くとともに、市民の皆様の関心の高さをあらためて感じました。
本実証実験の実施エリアとして、横浜をお選びいただいたこと、並びに市民の皆様のご協力に感謝申し上げます。横浜市は、これからも市民・事業者の皆様とともにプラスチック対策を着実に進め、SDGsの達成や脱炭素社会の実現に向け力を尽くしてまいります。