ヘルスケア情報サイト「Hoitto! ヘルスケアビジネス」(ヘルスケアワークスデザイン株式会社)

オーラルケア情報サイト「おくちカレッジ」内にオープン

第一三共ヘルスケアはこのほど、「オーラル フレイル(加齢に伴うお口の周りの機能の衰えやトラブルのこと)」に特化した情報を発信する専門サイトを、同社が運営するオーラルケア啓発サイト「おくちカレッジ」内にオープンした。

おくちカレッジ「オーラルフレイル編」URL: https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_okuchi-college/oralfrail/

人生100 年時代、健康寿命の延伸のためには、お口の健康の維持が重要なファクターであることが分かってきており、とりわけオーラルフレイル対策への関心が高まっている。同サイトでは、「オーラルフレイル チェック」「お口の若返り作戦」等、日本歯科衛生士会監修の分かりやすいコンテンツを展開している。


■「オーラルフレイル」とは

本年 6 月に閣議決定された「骨太方針 2023」の中にも盛り込まれ、国民の注目が高まっている健康課題の一つ。加齢に伴い心身が衰える虚弱状態(フレイル)の一種で、噛んだり、飲み込んだり、会話するための口腔機能が衰えることで、全身の衰え(フレイル)のサインとして注目されている。 いつまでも自分の歯で食べ物をおいしく味わい、いきいきと元気に暮らすためには、日々の生活の中で歯周病や虫歯などを予防し、噛む力や唾液の分泌といったお口の機能を一生涯維持するすなわち、「オーラルフ レイルを予防すること」が重要となる。


■オーラルフレイルの入り口とも言える「歯周病」

歯肉炎や歯周炎(歯槽膿漏)、歯と歯を支える組織(歯周組織)におけるさまざまな病気の総称。歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)にたまった歯垢(プラーク)や歯石の中にいる歯周病菌が歯ぐきにダメージを与え、少しずつ歯を支える組織を破壊す。歯ぐきのはれや出血などから始まり、進行すると歯がぐらぐらして抜けてしまうこともあり、歯を失う大きな原因となる。歯を失うことはオーラルフレイルを進行させる原因の一つと考えられる。また、歯周病はサイレントディジーズ(静かなる病気) と呼ばれ、痛みなどの自覚症状がほとんどないため、気づかないうちにひどくなっているケースが多く、35 歳を過ぎると約3人に2人の割合で歯周病の症状が見られるといわれる。(出典:厚生労働省 平成28年歯科疾患実態調査)。 歯周病は、糖尿病や誤嚥性肺炎、動脈硬化など全身のさまざまな病気と関わっていることも明らかになってきており、「オーラルフレイル」の入り口とも言える歯周病を予防することが、全身の健康を保つためにも極めて大切なこととなる。

出典元:一般社団法人 日本老年歯科医学会 学術委員会
口腔機能低下症の検査と診断 -改訂に向けた中間報告- 掲載図版を引用改変