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P&Gとウエルシア、LGBTQ+の買い物環境を整備
「インクルーシブ・ショッピング ハンドブック」無償提供

LGBTQ+の社会参画のあり方が議論される中、P&Gジャパンとウエルシアホールディングスはこのほど、多様な人々が安心して日々の買い物ができる環境の整備を目指す業界初の試み「インクルーシブ・ショッピング プロジェクト」を開始した。LGBTQ+に対する接客時の注意点をまとめた「インクルーシブ・ショッピング ハンドブック」を無償で提供するほか、全国のウエルシアグループ店舗におけるP&G商品の売上金の一部を、LGBTQ+支援 NPO(虹色ダイバーシティ※)に寄付する。

ハンドブックに基づいた研修をウエルシアの役員に実施すると同時に、接客研修をウエルシアの店舗スタッフやP&Gのお客様相談室スタッフにも実施する。P&Gの美容部員にも同様の研修を進め、LGBTQ+の顧客が買い物や問い合わせする際に、様々な違いを理解し配慮する「インクルーシブ・ショッピング」の接客教育に取り組む。また「ウエルシア O-GUARD 新宿店」では、同店スタッフに実施した研修をベースにインクルーシブ・ショッピングを実践する 1 号店として活動を開始している。

なお「インクルーシブ・ショッピング ハンドブック」は、より多くの業態や業界での活用を目的としておりP&Gのホームページで一般公開し無償提供している。

「インクルーシブ・ショッピング ハンドブック」は以下から閲覧、DLできます
 特設サイト:https://jp.pg.com/newsroom/inclusive-shopping 

■「インクルーシブ・ショッピング プロジェクト」について

「インクルーシブ・ショッピング プロジェクト」はP&Gが 2021 年 5 月より社外提供しているインクルーシブな職場環境づくりのための「P&Gアライ育成研修」の一環として行うもの。同社製品を購入する環境で LGBTQ+に対する「アライ」(理解者・支援者)の輪を広げ、誰もがより暮らしやすいインクルーシブな日本社会の実現を目指している。

P&Gとウエルシアは JobRainbow と共同で、ドラッグストアを利用する LGBTQ+の顧客や有識者を招いたワークショップを昨夏より3回開催してきた。日用品や薬などの購入に際する悩みやニーズ、実体験をヒアリングし、ワークショップであがった意見や LGBTQ+の顧客173 人およびウエルシア従業員2,265 人へのアンケートを基に、性のあり方に関わらず、安心して必要な物を購入ができる環境づくりのための接客時の注意点をまとめたものを、「インクルーシブ・ショッピング ハンドブック」として公開している。

制作:P&Gジャパン合同会社(協力:ウエルシアホールディングス株式会社) 
監修:株式会社 JobRainbow
発行日:2023 年1月
執筆協力: 乙女塾 西原さつき氏/虹色ダイバーシティ 事務局長 有田伸也氏/かなたいむ。 奏太氏/株式会社 Suns up代表取締役・長屋友美氏/認定 NPO 法人グッド・エイジング・エールズ代表・松中権氏/にじいろかぞく sarokatsu氏 /東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授・治部れんげ氏

※認定NPO法人 虹色ダイバーシティについて
LGBTQの性的マイノリティとその家族、アライの尊厳と権利を守り、誰ひとり取り残さない社会の実現をめざす認定NPO 法人。寄付金は LGBTQ の支援活動の一環として、常設LGBTQセンター「プライドセンター大阪」(大阪市)の持続可能な運営のために、相談員や常設センターで働くスタッフの人件費に活用される予定。プライドセンター大阪は、「みんなが自分でいられる場所」「必要な時に助けを求められる場所」として、LGBTQ だ けでなく、その周囲の人、LGBTQ に関して学びたい人など、すべての人がありのままで安心して生きていけるまちづくりを目指している。