第3回目の今回は、今までよりちょっと具体的に、看護学生1年目の日常について書こうと思います。一般的な大学生とは異なる看護学生の1日をどう過ごしてきたのか、昨年を振り返ってみました。
大学にせよ専門学校にせよ、看護の学びは、いきなり実践的な内容から入ることはなく、「看護の歴史」から始まります。この授業は「看護学概論」と言われるもので、私にとって1番ためになる、好きな授業でした。
私の学校では、看護の理論家の考え方を理解するために、一人一人が理論家の考えを学んだ後に、スライドを作成して発表し合うという形を取っています。
このスライド作りの課題が1週間ごとに出され、まだ本質がわからない中で、「看護とは何か」を探究し、自己解釈を広げていく日々でした。
「看護学概論」と並行しておこなわれた授業が、実践的な技術を学ぶ前提として、看護に関するあらゆるケアを言葉で理解していく「看護技術論」です。
これに加えて、心理学や解剖学、法学、情報学など、大学ならではの授業を交え、1週間の時間割をこなしていました。
先ほど「看護学概論」を好きな授業と言いましたが、「看護学概論」と「看護技術論」の2つは、専門的な内容を1から学び始めるという意味で、前期の大きな難題でもありました。
自分なりの答えが見つからない中で、「患者さんだったらどう考えるのか」や、「この考え方は看護師として正しいのか」などを考えることに、しばしば戸惑いました。
それでも学習を続けられた理由の1つに、共にカリキュラムをこなす友達の存在がありました。
同じレベルの学校を受験し、同じ内容を学ぶ仲間と、決して多くはない看護の知識や意見をぶつけ合うことで、新たな気づきが生まれます。
だからこそ、もっと勉強しなければと感じ、楽しく学習できたと思います。「看護学生は助け合い」と聞いていましたが、本当にその通りです!
前期の授業を乗り越え、筆記だらけの定期試験を終え、待っていたのは病院実習でした。
実習と言っても、看護師さんの後ろをついて歩いただけでしたが、とてつもなく疲労を感じたのを覚えています。
おそらく、突きつけられた現実を受け止めきれなかったのでしょう。本当にやっていけるのだろうか、本当に看護師になりたいのだろうかという不安がよぎりました。
その後、後期はより本格的に看護の基礎的なケア方法を学んだり、国際保健や地域の事情など、広い視点で看護とその対象者の視点を捉える授業を受けました。
この授業のおかげで、病院実習で見た仕事の内容を、以前より理解できました。その理解は仕事の根拠や看護師の気遣いにもおよび、改めてこの職業の素晴らしさに気づくことができました。
実習から後期終了までの不安な心を、部活が支えてくれたのも事実です。
私は水泳部でマネージャーを務めています。先輩・後輩とも本当に仲が良く、週3回の部活がモチベーションアップに繋がっています。
課題や実習をこなしながら部活に励む同期や先輩は、課題の辛さも忘れさせてくれる大切な存在です。
(後期はこのスケジュールに加えて教習所に通っていたので、睡眠時間が毎日4時間半あれば良い方でした…笑)
春からの2年生の生活がどうなるのか予想がつかず、看護が何たるか、未だわからない部分もありますが、これまで同様に、学びの過程で新たな発見を得て、看護師という職業を一層前向きに捉えていければと思います。
部活動が2年生で終わってしまうのは残念ですが、心の支えがあるうちに(?)、自分なりの学生像そして、看護師像を確立していきたいです。
以上、看護学生1年目の日常でした!
看護学生のあり方は人それぞれです。これから学生となる方も是非、自分らしい1年を過ごしてください。今回も読んでいただきありがとうございました!