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「看護学生もんちゃんの徒然日記」②
 看護の大学を選んだことにも理由があります

こんにちは!

今回は、私が看護大学に通うことを決めた理由についてお話ししたいと思います。

皆さんは「看護大学と看護専門学校の違いはなにか」と言われると何を思い浮かべますか?

学費や学校に通う年数など思いつくことはいくつかありますが、同じ看護を学ぶための違いはほとんどないと考えている方も多いのではないでしょうか。

正直なところ、学ぶ内容に違いはないですし、その考え方は間違ってはいません。理想の看護師像を実現するために、どこで学ぶかという前に、何を学ぶべきかを考えることが重要だと考えています。

患者さんの代弁者となる

私が看護大学に通うことを決めた理由は、2つあります。

1つは、患者さんやそのご家族の生活背景を考えた看護を提供できる看護師になりたかったからです。

皆さんが「看護師」と聞いて、「医者のようにすごく頭のいい人」というイメージは浮かばないかも知れません。それどころか、誰でもなれる職種だと勘違いされている方も、いるのではないでしょうか。

では、そんな看護師に求められることはなんでしょうか。私が看護を一年学んで出した結論は“患者さんの代弁者となる” ことです。

つまり、根拠と理論に基づき提案された医師からの判断を、“誰よりも近くでケアを行う看護師”の立場で見たとき、患者さんの意思を一番に尊重する治療方法となっているかを、患者さんに代わって判断するということです。

この一見当たり前で簡単に行えそうな看護師の行動は、実はとても難しいことだと考えています。

なぜなら、患者さん一人一人の生活は個々に異なり、おまけに病院以外での患者さんの姿を知らない状態で看護を提供しなければならないからです。

そんなときに助けとなるのは、目の前の患者さんを知りたいという強い想い、そして、より広く、より専門的な知識です。その知識が“誰よりも近くでケアを行う看護師”の条件になるのではないでしょうか。

患者より知識が不足してどうする

看護師として実際にケアを提供する以前に、やるべき準備は多く存在します。

ケア提供時に最も重要だとも言えるコミュニケーションは、患者さんに関する事前の知識や一般教養と、そこに自ら肉付けしていった知識があって初めて、「有効的なコミュニケーション」になるのだと感じます。

以前、大学の教授から「患者はよく勉強してから病院にいらしているのに、あなたたちが患者より知識不足でどうする」というお言葉をいただいたことがあります。

患者さんは自分が病気と分かったら、命を守る、健康を取り戻すための情報を得ようとします。この思いに応え、全力で患者さんを知ろうとすることが、看護師の使命なのだと、この時理解しました。

チーム医療の担い手となる他学部と交流を

私が大学を目指したもう1つの理由は、看護師を目指す人以外の人との交流の場が欲しかったからです。

私の通っている大学には医学部と看護学部があります。入学してすぐは医学部の方のイメージが「怖い」という印象でしたが、部活に所属し、イメージがガラッと変わりました。

これからの医療は、さまざまな関係者が1つのチームとなる、“チーム医療”が大事になってきます。その上で、学生のうちから医療系の他学部の方と関わりを持ち、それぞれの専門領域に触れることが、自分にとってプラスになっています。

現在、大学は後期試験が終わり春休みに入りました。バイトでお金を貯めて部活動の先輩方とスノボに行ったり、旅行を企画したりと大学生活を謳歌しています!(笑)

看護学科は遊べない。実習がある…。確かにそうかもしれませんが、学生らしい生活も送れる環境であることは知ってほしいです!

課題に追われて大変な試験期間が終われば、長い春休みが待っています!これも大学の良さとも言えるかもしれません。

今回は、なぜ看護大学を選んだかについて書かせていただきました。みなさんが学びの場をどこにするのかは、なりたい看護師像によっても変わるということを、感じていただければ幸いです!

お読みいただきありがとうございました!

(次回「看護学生もんちゃんの徒然日記」③は4月初旬に掲載予定です)