

植物生まれで糖質ゼロ・カロリーゼロ甘味料「ラカントS」にゆかりのあるゲストをお招きする連載企画『「ラカント」で紡ぐwell beingの輪』。今回のゲストは、囲碁棋士の木部夏生さん。幼い頃に描いた夢を実現し、現在は棋士として大会に出場する傍ら、囲碁アプリの監修や女流棋士の大会サポートなど、囲碁界の発展に向けて活動の幅を広げている。実は木部さん、小学4年生の時に1型糖尿病を患い、以来約20年にわたり治療と向き合う生活を送っている。「囲碁との出会いが今の私をつくった」という彼女に話を聞いた。(取材と文=八島 充)
――囲碁に興味を持ったきっかけは?

幼稚園の年長の頃、少年漫画原作のテレビアニメ「ヒカルの碁」(2001〜2003年)を見たのが始まりです。登場キャラクターの格好良さや囲碁を打つ時の演出に魅せられ、「私も始めたい!」と強く思いました。私だけでなく、「ヒカルの碁」がきっかけで囲碁を始めたという人は多く、囲碁界全体に大きな影響を与えた作品なんですよ!
――囲碁を楽しむ方はどれほどいるのでしょう?
日本の競技人口は直近で120万人ほどですが、娯楽の多様化が進む昨今、残念ながらピーク時から減少傾向にあります。ただ、世界に目を向けると何千万というプレーヤーがおり、各国で競技人口が増えています。中でもアジア圏は「棋力」(囲碁の実力)が高く、国際大会でも日本勢と数々の熱戦をを繰り広げています。中国や韓国は国をあげて棋士をサポートしており、特に中国は「囲碁バブル」のような状況です。
――プロを目指したのはいつ頃?
小学3年生で地元・群馬の「少年少女囲碁大会」に参加した時です。勝ち残って全国大会の切符を手にした時に、プロになることを意識しました。
――日本でプロ棋士になるのは難しいのですか?
プロ棋士養成機関の「院生」を経由するのが一般的で、「院生」は棋力別にクラス分けされ、日々の対局で上位クラスを目指します。最上位クラスのトップになれば、プロ試験(一般試験)に参加する権利が得られます。女性には年に一度の「女流試験」のチャンスもありますが、院生およびプロ試験には年齢制限があるので、男女を問わず、少しでも早く院生となり、かつ短期間で棋力高める努力が求められます。私自身は小学4年生で院生となり、16歳で「女流試験」に合格しプロとなりました。私の場合は院生を17歳で卒業しなければならなかったので、ギリギリ滑り込みという感じでしたね(苦笑)。
――プロ棋士の日常とはどんな感じなのでしょうか。
棋戦に挑むための研鑽のほか、アマチュアの方への指導やイベントの開催、あるいは対局の実況や解説など、囲碁にまつわる様々な仕事を行っています。私も棋力を高めることだけを考えていた20代前半までは、毎日午前10時から午後6時まで対局場で囲碁漬けでしたが、最近は業界を盛り上げるための裏方の仕事に力を注いでいます。
3年前から、囲碁イベントを盛り上げたい気持ちから、仲間と共に「浴衣囲碁まつり」を開催してきました。また昨年は対戦型の囲碁ゲームアプリ「囲碁シル」の監修をさせていただきました。AI搭載で初心者でも気軽に対戦が楽しめるアプリとなっていますので、Hoitto!読者の皆さんもダウンロードしてみてくださいね!

「囲碁シル」アプリDLは以下から!
App Store:https://apps.apple.com/jp/app/id6745320764
GooglePlay:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.unbalance.android.igosiru
さらに今年、私が企画に携わった「白瀧らんか杯」が、いよいよ7月4日に開催されます。若手が輝ける新しい舞台の提供を目指し、タイトル獲得経験のない20歳以下の女流棋士4人が出場する大会です。開催にあたり多くの方にクラウドファンディングでご支援をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
白瀧らんか杯|公式X
https://x.com/shiratakiranka
このほか、競技人口が減っている囲碁界を何とか盛り上げたい、そのツールになればと思い始めたYouTubeチャンネルも、開設から5年が経過しました。私が発信する情報をきっかけにして、少しでも囲碁に興味を持ってくれる人が増えれば嬉しいですね。
女流棋士・木部夏生チャンネル
https://www.youtube.com/@natsuki_kibe
――そのYouTubeで、小学4年生の時に1型糖尿病を発症したことを公表されました。棋士として病気がハンデであるとは感じませんか?
発症時は子供で、1ヵ月の入院が途方もなく長く感じましたが、その頃すでにプロ棋士を目指しており、「早く退院して(棋士の)勉強をしなければ!」という気持ちが勝りましたね。「囲碁をやりたい!」という思いで治療も前向きに取り組めました。このタイミングで囲碁に出会えていたから、今の私があるのだと思います。
そもそも、1型糖尿病は適切な治療、すなわち日々の血糖値の管理さえしていれば、普通の人と変わらぬ生活が送れる病気です。棋士として対局に臨む際は誰もが、万全な体調で、高い集中力を保てるように準備をします。私にとってその準備の1つが、「適切な血糖値の管理」というだけで、それをハンデとは考えていません。

――準備で気をつけていることは?
1型糖尿病の治療は血糖値が高くならないようにインスリンを注射するのが基本ですが、血糖値が低くなっても体内で調整することができません。血糖値が下がりすぎる、いわゆる「低血糖」状態になることが最も怖いことなのです。低血糖になると、頭が回転せず、対局どころではなくなります。こうした場面では、ラムネやチョコレートなどのお菓子を捕食するほか、対局場で甘味飲料を摂取します。砂糖の塊であるラムネは即効性があり、逆に脂質を含むチョコレートは血糖値をゆっくりと高めてくれます。
――血糖値はどのように測っているのですか?
体に測定器とインスリンポンプを装着し、測定データをもとに必要量のインスリンを注入します。データは携帯アプリとの連動も可能ですが、対局時は携帯を預けるので、都度測定器で確認する感じです。私はこの夏に、より高機能な機種の測定器に変更する予定です。医療と科学の進化によって、治療の選択肢が増えていることは嬉しいことです。
――サラヤさんは長年1型糖尿病患者団体を支援していますが、木部さんはどのように知り合ったのですか

SNSを見た広報の方から連絡があり、「ラカントS」をはじめとした低糖質食品を送っていただいたのが最初です。
かつて患者の食事は栄養バランスが重視されていましたが、現在は「カーボカウント」すなわち、摂取する炭水化物の量に合わせてインスリンを注入するのが主流となり、食事の中身は問われなくなりました。ただ、血糖値の急激な上昇を避ける食事は万人にとり大切だという意識から、私は普通の方よりも糖質量に気をつけて食事をしています。

その上で砂糖と同じ量で同じ甘さの「カラントS」は、糖質のコントロールがしやすく、血糖値も上昇しにくいので、とても助かっています。糖尿病患者のみならず、幅広い方の健康維持に「安心」をもたらしてくれる、お守りのような商品ではないでしょうか。
「ラカント」シリーズの中でもお気に入りなのが、「ラカント低糖質万能すき焼のたれ」です。私は炒めた鶏ひき肉をタレで味付けした「鶏そぼろ丼」が大好物!「ラカントS」で作った甘い炒り卵を加えれば、見た目も綺麗な「2色丼」が完成します。このほか、白米と比べて糖質量38%オフ、カロリー30%オフ、かつ食物繊維も取れる「へるしごはん」も、ダイエットのお供として活躍しています。

――以前からサラヤのことはご存知でしたか?
…はじめはピンと来なかったのですが、前出の広報の方から、食品のほか消毒薬や洗剤を販売しているとお聞きして、実はお世話になっている商品ばかりだったと驚かされました。実はサラヤさんの石鹸液「シャボネット」の匂い、ずっと好きだったんです。今では、Hoitto!さんが掲げる「ヘルスケア」の領域全般で、「私たちの味方だ」というイメージを持っています。
――「ヘルスケア」のお言葉、いただきました!(笑)。YouTubeチャンネルでで「針捨てBOX」にも触れていました。

これは糖尿病患者限定の世界ですね。インスリンを注射した後の針をまとめて病院に引き取ってもらうのが私たちの習慣です。以前はペットボトルに入れて運んでいましたが、サラヤさんの「針捨てBOX」を使うことで、安全かつ簡単に針を処置できるようになりました。おそらく病院側も、安全性と効率の面でメリットが大きいのではないかと推測しています。

――今後の活動についてお聞かせください。
囲碁界に入った当時は自分が一番後輩で、「対局に勝つ」ことだけが目標でした。プロ棋士となって15年が経った今は、この先プロを目指す後輩たちの進む道が明るくなるような環境づくりを強化していこうと考えています。すでに囲碁を楽しまれている方、また碁石を触ったことのない方にも、様々な形でアプローチをして裾野を広げ、囲碁界が一層盛り上がるよう努めていく所存です。
1型糖尿病という病気を知っていただくきっかけとなったサラヤさんとの出会いも、大きな出来事でした。持病に関する内容で講演をさせていたいだ際に、話を聞いた患者さんから「元気が出た」という手紙を受け取りました。病気になって不安を感じない人はいませんので、私の話で少しでも前向きになれたのなら、こんなに嬉しいことはありません。
同じ病気を抱えながら活躍されているスポーツ選手はいらっしゃいますが、棋士が職業という方は他にいないようなので、「持病を持つ囲碁棋士」という特殊な属性を強みにして、「例え病気になっても何にでも挑戦できる」ということを、多くの方に発信していきたいと考えています。
――木部さんとお会いして私も力をいただきました!早速「囲碁シル」もダウンロードします。本日はありがとうございました!