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AJD商品フェア(春・夏)、買上げ金額164億5700万円

ヘルスケア・レポート

AJD商品フェア(春・夏)、買上げ金額164億5700万円
加盟会員トップにコスモス薬品が36億円

1日の総買上げ額164億5700万円―ドラッグストア市場8兆5000億円の2割を占有する医薬品小売業最大ボランタリーグループAJD(オールジャパンドラッグ)が、1月20日、『Open up the future〜未来を我が手に、核心・確信・革新』をスローガンに掲げ開催した春・夏商品フェアで、36億8700万円のコスモス薬品をはじめ加盟企業上位10社の買上げ金額が総額の84%、138億6900万円(総額の84%)を達成。相次いで押し寄せる競合の荒波に船出した。共同販売機構として1970年に誕生し、創世記のドラッグストア業界の“リーダー役”を果たしてきたAJD。6月にはチェーン大会が予定されており、創設55年に向けて、さらなる“ブルーオーシャン”への新たな挑戦が始まる。

記事=ヘルスケアジャーナリスト・瀬戸 寛(せと かん)

AJD の平野健二社長から表彰される総買上げ1位のコスモス薬品


定番(PB)商品買上げ前年比金額1位に2億2800万円のキリン堂


(写真2)ドラッグ販売1位の青汁を大量展示し訴求

躍進の大きなファクターでもある商品フェア。この日は、NB(ナショナル・ブランド)とPB(プライベート・ブランド)商品、調剤機器、サービスなどを供給する新規企業10社を含む195社が出展。受注合戦が繰り広げられた。

賑わう会場では、アルフレッサヘルスケアのコーナーに参加した青汁ドラッグストア売上げNo.1 の『大麦若葉100%』販売元の山本漢方製薬の山本整社長が、展示会場入口に自社製品を大量に陳列し加盟企業に訴求していたほか、調剤薬局に勤務していた薬剤師が設立した食品会社の燻製倶楽部が初登場。無添加、糖質ゼロで食物アレルギー(卵、乳、小麦など)のある子供でも食べられるソーセージを出品。

糖質ゼロの無添加ソーセージも初出展

6月に発売予定の一包化された薬剤を画像処理で判別する監査支援システム(オークラ情報システム)、カウンセリング主体の薬局で推奨販売されていたハーブ粉末100%の植物性便秘薬(エバースジャパン)、べにふうきの機能性表示食品(荒畑園)、AJD加盟企業の新生堂薬局で展開中のスマホで商品と金額を読み取り買い物ができるセルフレジ機能を持ったスマホアプリ(物産フードサービス)等々、出展企業の担当者は加盟企業のトップやバイヤーの問い合わせに追われていた。

出展企業の受注金額では、定番(PB)商品売上げ1位に前年比325%アップしたアルフレッサ、加盟企業の定番(PB)商品買上げ前年比金額1位に2億2800万円を達成したキリン堂、2位が千葉薬品(1億8900万円)、3位はコスモス薬品(1億6700万円)。前年比受注額トップが222%アップの大木など、出展企業の売り込みの結果、この日の加盟企業の買上げ総額は前年の2022年の176億5900万円から12億円ダウンし164億5700万円(表参照)になったが、ちなみに仕入れ率を50%に換算すると販売金額は約329億円の取引額になる。



創設55年に向けて激化するドラッグ業界の“先導役”として期待


現在、AJDの取扱商品は、医薬品、化粧品、健康食品、医療衛材、家庭雑貨など1400アイテム。こうした商品の販売には、加盟企業の成功した事例を紹介し、加えて近年ではAJD躍進に貢献しているのが、平野健二AJD取締役社長(サンキュードラッグ代表取締役)が提唱する『ID-POS』。

来店客の潜在ニーズを掘り起こして、一人ひとりのニーズにマッチした商品を分析し提案するONE TO ONEマーケティング手法の一つ。賛助会員や加盟会員が採用し成果を上げているが、会場の一画では『ID-POS』の実践セミナーも行われ、集まった受講者に他グループとの差別化への武器としてのノウハウが伝授されていた。

6月のチェーン大会では、2年後の創設55年へ向けて新しい戦略が明らかにされる予定のAJD。生活者に支持され愛されるドラッグストアを見据え、53年前に結集し全力を注いできた創業者たちの思いは、次世代経営者たちに受け継がれ、激化する競合下のドラッッグストア業界の“先導役”としてのAJDに期待したい。

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