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若い世代ほど事前に店舗で商品を確認して購入

EC、D2Cのマーケティングプロデュースカンパニーのライフェックスが、全国の18代~60代の女性を対象に「化粧品のEC購入に関する調査」を実施しました。2022年12月、一般の口コミを装い、インターネットやSNSで商品などを宣伝する「ステルスマーケティング(ステマ)」と呼ばれる手法について、消費者庁が法規制の検討を始めることがわかりました。ステマ規制をはじめ、昨年のEC業界は法規制が次々と強化された年でした。日頃ECで商品を購入をする消費者はどのような消費行動をしているのか、またSNS上での口コミによる影響や広告への理解度を把握するための調査とのこと。


■化粧品をよく購入する場所は、ドラッグストアに次いでネットで購入が約38%



化粧品をよく購入する場所について尋ねたところ、「ドラッグストアで購入」が57%で最も多く、続いて「ネットで購入」が38%でした。「百貨店で購入」は12%となりました。(n=2,000)


■若い世代の方が事前に商品を店頭などで確認した上でネット購入する


「化粧品をよくネットで購入する」と答えた756名の消費者のうち、約60%が店舗で実際の商品を確認しないことがわかりました。また「事前に確認しなかった」と回答した世代別分布によれば、若い世代ほど事前に店舗で商品などを確認した上で購入に至っていることが見て​れます。(n=756)



■ネット購入の判断基準は、「公式からの情報(サイトやSNS等)」が最多


店舗で商品を確認せずネット購入に至った消費者に対し、商品を確認しないで購入した理由を尋ねたところ、「公式からの情報(サイトやSNS等)が充実していたから」が56%で最多、次いで、35%が「友人やクチコミなどで評判がよかったから」となりました。(n=456)


■約71%の消費者が参考にした口コミがPR(広告)でなかったと自覚的


「SNSでの著名人や友人などの口コミ」が購入の決め手になったと回答した消費者に対し、その口コミがPR(広告)だったかと尋ねたところ、「PR(広告)ではなかった」と答えた人が約71%でした。一方PR(広告)だったと回答したのが約5%、「どちらかわからない」と答えた消費者が約24%となりました。


■約20%の消費者はSNSでの著名人や友人等のクチコミがPR(広告)でも購入する


「SNSでの著名人や友人などの口コミ」PR(広告)であっても購入するかと尋ねたところ、「購入する」は約20%でした。世代別でみると、より若い世代のほうがPRと自覚していても購入すること高いことがわかりました。(n=185)


■「ネット購入時の満足な体験」は「お得」「情報の豊富さ」「手間がない」「品揃え」が多数


「ネット購入でよかった体験があれば教えてください」と自由記述で尋ねたところ、主に以下の4つに分類する回答が多数でした。

・実店舗で購入するよりも安かった。
・価格が比較できる、評価がわかる
・購入の手間がない、欲しい時にすぐに手に入る
・地元では取り扱いがなく購入できない商品でも手に入る


■「ネット購入時の失敗な体験」は圧倒的に「期待値とのずれ」


「ネット購入で失敗した体験があれば教えてください」と自由記述で尋ねたところ、思っていたイメージと異なった(画像と違う/使用感がちがう/色味や匂いが違う)という回答が大半でした。化粧品という商材特有の「肌に合わなかった」という回答も見られました。


調査概要
1.調査の方法:インターネットリサーチ会社を利用したWEBアンケート方式で実施
2.調査の対象:ECサイトで化粧品を購入した経験のある全国(北海道・沖縄を除く)の18歳~69歳の女性
3.有効回答数:
(1)2,000名 
(2) 500名※(1)で化粧品をよくネット購入すると答えた方を対象に追加調査
4.調査実施日:
(1)2022年12月28日 ~ 2022年12月28日
(2) 2023年01月06日 ~ 2023年01月07日※(1)で化粧品をよくネット購入すると答えた人を対象に追加調査