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MOLCURE、東京工業大学で「MOLCURE・AIロボット合成生物学プログラム」設立

AIを活用した新薬開発を行う株式会社MOLCUREが、国立大学法人東京工業大学 地球生命研究所(ELSI)とともに、異分野の知識や技術を融合した最先端研究・教育活動による次代の人材育成及び社会への貢献を目的とする東工大基金プログラム「MOLCURE・AIロボット合成生物学プログラム」を設立する。期間は2022-2023年度の2年間。


この寄附プログラムは理学と工学の融合領域で活躍する次代の若手育成を見据え、今年度から大学院課程に地球生命コースを設置した地球生命研究所及びロボティクス x AI創薬分野を牽引するMOLCUREが協同で立ち上げた。



「MOLCURE・AIロボット合成生物学プログラム」概要

合成生物学・進化分子工学・ロボティクス・機械学習を組み合わせた形で以下の3つの研究教育活動を実施する。
(1)人工的な機能性タンパク質の創出と社会的な応用に向けた検討
(2)過去の生命が持つタンパク質配列を再現するような「生命の起源と進化」に関連した研究
(3)研究プロセスの自動化と効率化を目指したロボティクス及び機械学習の利用、並びに上記に関連した教育の推進
関連科目:地球生命コース「地球生命研究開発プロジェクトM」
期間:2022年4月1日~2024年3月31日 (2年)
開講場所:東京工業大学 地球生命研究所 (ELSI) ( 東京都目黒区 )

なお、この取り組みについて

東京工業大学の佐藤勲総括理事・副学長は「分野融合による新しい技術と価値創造が求められている昨今、生命科学分野においてもロボティクスや機械学習との融合への期待が益々高まっています。MOLCUREとの寄附プログラムの設立を通じて、当該分野の最先端の技術を本学地球生命研究所での研究及び教育に活かす機会が得られることを大変嬉しく思います」

東京工業大学 地球生命研究所の藤島皓介准教授は「ELSIは地球及び宇宙における生命の成り立ちという自然科学における大きな問いに対する探求活動を行っています。また同時に基礎研究を通じて社会や環境など様々な問題解決にも取り組んでいます。私自身、MOLCUREとの連携を通じてAI、ロボティクス、合成生物学の融合研究に取り組めることを大変楽しみにしています。また同時に次代を担う東工大生の教育活動を通じて、独自の視点を持ち、新たな価値を生みだす人材育成に取り組んで行きたいと思います」

MOLCUREの小川隆代表取締役は「当社は、2013年の創業時からAIを用いた医薬品分子設計技術の開発を行っており、日本におけるAI創薬のリーディングカンパニーとしてバイオ医薬品開発プラットフォームを提供しています。ELSIとの寄付プログラムを通じて、学生の皆様にAI・ロボット・合成生物学に関する知識をご提供し優秀な人材育成を図ると共に、当社にとっても新しい視点を得ることで社会貢献に繋がる研究をさらに促進できる機会になることを期待しています」

それぞれ上記のコメントを残した。