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ウエルシアとツルハが共同配送

ウエルシアとツルハが共同配送
配送車両25%減、CO2排出量13.6%減目指す

ウエルシアホールディングス(松本忠久社長、以下ウエルシアグループ)と、ツルハホールディングス(鶴羽順社長、以下ツルハグループ)はこのほど、青森県下北エリアで共同配送を開始した。同エリアは両社グループの他の営業エリアと比べ店舗密度が低く、配送トラックの積載率が低いことが双方の課題だった。両社の荷物を積んだ配送車両が互いの物流センターを経由することで配送効率を高め、物流コストを削減するとともに、CO2排出量も削減し環境負荷の低減に貢献する狙い。当該取り組みにより、配送車両25%削減、CO2排出量13.6%削減を目指すという。

 ウエルシアグループの丸大サクラヰ薬局が運営する「ハッピードラッグ」6店と、ツルハグループ5店舗を対象にスタートし、今後5ヶ月にわたり実検証と効果測定をおこなう。

 具体的に、丸大サクラヰ薬局の荷物を積んだ配送車がツルハの物流センターに立ち寄り、青森県下北エリアの店舗に共同配送する。荷量や納品予定、配送トレースなどの様々な物流情報をデジタル化し、クラウド上で連携させることで、企業の垣根を越えた共有が可能になるという。

 経産省の2022年度「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業*1」 に対応するもので、情報連携の基盤として日立製作所が提供するプラットフォーム*2を活用している。

*1 令和4年度「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金(内航船の革新的運航効率化実証事業)」に係る補助事業者の公募について 経済産業省が公募する、サプライチェーン全体の物流効率化・省エネ化の達成を実証することを目的とした補助事業

https://www.enecho.meti.go.jp/appli/public_offer/2021/data/20220318_001_04.pdf

*2  Hitachi Digital Solution for Logistics/配送情報シェアリングプラットフォーム (SISP:Shipping Information Sharing-Platform)

荷主や運送会社など、企業間の輸配送に関わる情報をクラウド上で連携し、事務作業の省力化や納品状況の可視化、共同便による運行効率化などを可能とするサービスププラットフォーム。

https://www.hitachi.co.jp/products/it/industry/solution/delivery_sharing/index.html