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ウエルシアHDがふく薬品(沖縄)を子会社化

ウエルシアホールディングス(東京)が7月22日に、ふく薬品(沖縄県内にドラッグストア17店舗、調剤薬局7店舗、コンビニ1店舗を展開)の株式245株(52.58%)を取得し、子会社化すると発表した。12月1日が取得予定日。これによって、ウエルシアHDは沖縄県への初進出となり、グループ全体で北海道、本州、四国、九州、沖縄まで網羅することになった。

ふく薬品は、2022年3月期で売上高69億7,500万円。2020年3月期(売上高75億1,500万円)と比較し、5.4億円減少していた。他社チェーンドラッグの積極的な出店による狭小商圏化における競合激化に加え、新型コロナウイルス流行やインバウンド需要減など経営環境の変化などが要因と考えられるが、今後ウエルシアHDの傘下に入ることで、どのように業績回復に向かうかに注目が集まる。

なおウエルシアHDは、「これまで当社が出店していない沖縄エリアには、『人口の継続増加』や『全国一の出生率』という優位性ある消費環境がある。ふく薬品が沖縄県で培ってきた信用力に当社グループの ノウハウや人材等の経営資源をプラスすることで、沖縄エリアにおいて経営規模の拡大と経営 体質の強化が見込まれると考え、株式取得に至った」としている。

ウエルシアHDは、2015年にタキヤ(兵庫)、シミズ薬品(京都)、CFSコーポレーション(神奈川)、2017年に丸大サクラヰ薬局(青森)、2018年に一本堂(東京)、MASAYA(岡山)、2019年に金光薬品(岡山)、2020年によどや(高知)、クスリのマルエ(群馬)、2021年にププレひまわり(広島)、2022年にコクミン(大阪)などをM&Aし、急速に企業規模を拡大。「調剤」「カウンセリング」「深夜営業」「介護」を取り入れたビジネスモデルを推進し、2022年2月期決算にてドラッグストア企業では初めての売上高1兆円に到達している。