
降り注ぐ紫外線が強かった今年の初夏は、通学時にサングラスの使用を認める学校が出てくるなどが話題にのぼった。長時間のスマホやPCの使用が当たり前の昨今、目のトラブルは増加の一途にあるが、実際にケアをしていない層も一定数いる模様。毎月気になる話題を調査している「Fromプラネット」は今回、目の疲れ・老眼に関する意識調査の結果を発表した。最新のアイケアの実態はどうなっているのか、その傾向を以下に紹介する。
目の健康やトラブルについて気になることを聞くと(図表1)、「近視・乱視・遠視」が48.7%で最も高く、「老眼」(38.4%)、「疲れ、かすみ」(27.1%)、「乾燥、ドライアイ」(20.2%)、「花粉症」(19.3%)と続いた。性年代別に見ると(図表不掲載)、男女ともに50代以上は「老眼」の割合が全体より高くなっている。
ここで目を引くのが男女差。ほぼすべての項目で女性が男性を上回り、「乾燥、ドライアイ」は14.5ポイント(男性12.8%、女性27.4%)、「紫外線」は11.1ポイント、「疲れ、かすみ」は10.4ポイントの開きがあった。逆に「気になることはない」は男性23.0%、女性14.6%で、男性のほうが8.4ポイント高くなっていた。この傾向は、これ以降のほぼすべての設問で繰り返し現れている。


目が疲れたと感じる場面を聞くと(図表2)、「スマートフォン・携帯電話を見ているとき」が46.7%で最多、「パソコンを見ているとき」が43.1%、「テレビを見ているとき」が15.6%と続いた。ここでも男女差が出ており、スマートフォンは男性39.3%に対し女性53.9%で、14.5ポイントの開きがあった。最も高いのは女性・50代(59.9%)、次いで女性・40代(59.1%)。一方、パソコンは男性44.8%、女性41.3%とほぼ差がなかった。
スマートフォンを見る時間そのものに、これほどの男女差があるとは考えにくいところだが、図表1で「乾燥、ドライアイ」の男女差が14.5ポイントだったことを考えれば、同じ画面を見ていても、目に出る症状に違いがあるのかもしれない。なお、「目が疲れたと感じることはない」は男性24.9%、女性15.9%だった。

自分が老眼だと感じているかを聞いた結果が図表3。「自覚していて、老眼鏡や遠近両用レンズを使っている」が32.4%、「自覚しているが、特に矯正はしていない」が17.7%、「はっきりとは言えないが、見えにくさを感じることがある」が12.5%で、合計62.6%が何らかの形で老眼を自覚していた。自覚した年齢は(図表不掲載)、「40代後半」が24.5%で最多で、「40代前半以前」(17.5%)と合わせると、実に42.0%が40代のうちに自覚していた。「50代前半」は19.1%、「50代後半以降」は21.0%となっている。

老眼を自覚している人に対処法を聞くと(図表4)、「眼鏡店で作った老眼鏡(リーディンググラス)を使う」が21.3%、「遠近両用メガネを使う」が20.1%、「スマートフォンやパソコンの文字を大きくする」が18.0%、「明るい場所で見る」が17.1%と続き、「100円ショップや量販店などの既製老眼鏡を使う」も15.8%いた。目を引くのは「特に何もしていない」の25.1%。年代別では、「特に何もしていない」と回答した人は40代が40.8%と突出して高く、50代29.5%、60代22.4%、70代以上12.5%と、年齢が上がるにつれて下がっていた。

目に疲れや違和感を覚えたときの対処を聞くと(図表5)、「市販の目薬をさす」が34.5%でトップで、「眼科を受診する」(21.8%)、「目を閉じて休める、仮眠をとる」(21.7%)が続く。ここで最も開きが大きいのが「特に何もしない」で、男性37.0%に対し女性24.4%と12.7ポイントの差があった。ちなみに、男性・30代では45.2%、男性・40代では43.4%が「何もしない」と答えている。
対処する側の項目はほぼすべて女性が高く、「目を閉じて休める、仮眠をとる」で8.9ポイント、「眼科を受診する」で7.8ポイント、「目の周りをマッサージする、ツボを押す」で6.0ポイントの差が出た。なお、「眼科を受診する」は年代差も大きく、20代15.5%、30代14.3%から、60代28.6%、70代以上36.0%へと上がっている。

見えづらくて困った経験があるものを聞くと(図表6)、「スマートフォン・携帯電話の文字」が30.8%で最多で、「紙の本の文字」(26.1%)、「説明書の文字」(19.8%)、「新聞の文字」(17.4%)と続いた。「薬の注意書きの文字」(12.5%)、「食品の成分表示・賞味期限の文字」(11.5%)、「契約書類の文字」(11.1%)も1割を超えている。
日用品に関わる項目では、「説明書の文字」(男性16.0%、女性23.6%)、「注意書きなど、掲示物の文字」(同10.4%、18.3%)、「薬の注意書きの文字」(同9.5%、15.5%)、「食品の成分表示・賞味期限の文字」(同7.7%、15.3%)と、いずれも女性が7ポイント前後高い。買い物の場面で小さな文字に向き合う機会の差が出ていると思われる。

市販の目薬を使う人に、購入時に参考にするものを聞いた(図表7)。最も高かったのは「店頭の陳列やPOP、値札」の26.6%で、「薬のパッケージに書かれている説明書き」(25.3%)、「店員、薬剤師の意見」(16.9%)が続く。興味深いのは「以前から使っているもの」が13.9%にとどまった点。2026年3月に実施した薬の購入に関する調査では、市販薬全般について同じ選択肢が47.1%で最多だった。薬全般はリピート買いが基本なのに対し、目薬は売り場で選び直されていると考えられる。
「店頭の陳列やPOP、値札」は男性22.0%、女性31.0%と、ここでも女性が8.9ポイント高かった。年代別に見ると(図表不掲載)、50代30.8%、60代30.0%が高く、70代以上では19.9%に下がり、代わりに「以前から使っているもの」が20.2%に上がっている。

目の疲れや老眼について、困っていることや工夫していることの自由回答が以下。老眼鏡を家のあちこちや鞄に常備するという工夫が目立つ一方、商品パッケージの小さな文字が読めず買い物に支障が出ている、という声も少なくなかった。老眼鏡をかけることへの抵抗を口にする人がいる一方で、かけてみたら快適だったという声もあり、受け止め方はさまざまのようだ。
【老眼鏡は、あちこちに置いておく】
● 老眼鏡は突然必要になることがあるので、家の各部屋にひとつずつ置くように用意している。暗いところでは見えにくいので、なるべく明るい場所で本を読むようにする。(女性・60代)
● 老眼鏡を何本か持っていて、家のあちこちに置いている。主に使っているのはメガネ店で購入したものだが、あちこちに置いているのは100均で買ったもの。(女性・70代以上)
● 病院を受診した際に、老眼鏡を持って行くのを忘れたため、問診票を書くときに見えづらくて困りました。常にバッグにも外出用の老眼鏡を入れておいた方がいいと思いました。(女性・50代)
【小さい文字が読めなくて】
● スーパーで買いたい商品の箱に印刷されている文字が読みにくく、買うのを諦めることがある。(女性・60代)
● チルド麺などよく利用するもので、ゆで時間が赤字などになっていると、余計見にくい。薬の容量や注意事項、全く読めない。老眼年代が利用するものは、商品名や余分なデザインはいらない。大切なことだけ大きく書いてほしい。(女性・60代)
● 昔はごく小さな文字が見えづらかったが、最近は食品の説明書や賞味期限などもよく見えず、間違ったりするので、何によらず文字はめがねをかけて見る。めがねだらけになってしまっている。(女性・70代以上)
【夕方になると、目が】
● スマホを長時間見た日は、夕方になると目が重く感じたり、ピントが合いにくくなったりすることがあります。最近は小さい文字が読みづらいと感じることもあり、スマホの文字を大きくしたり、商品の表示をカメラで撮って拡大して確認したりすることもあります。(女性・40代)
● スマホを使っていると年々目の疲れが早く強く出るようになってきて、そこから肩こりや首の痛み、目の痛み、頭痛などほかの不調も併せて出るようになりました。(女性・40代)
【老眼鏡との付き合い方はさまざま】
● 老眼鏡をかけるのに抵抗があったが、よく見えて非常に便利だ。老眼鏡という名前をやめて、利用に抵抗のない、別の名前にしてはどうか。(女性・30代)
● とりあえず試しに100均で老眼鏡を購入したけど、かけると頭が痛くなった。眼鏡ショップできちんと測ったら思ったより度が進んでいて、だから頭痛がしたんだ、と納得してしまった。(女性・40代)
● 45歳あたりから、手元のピントが合わなくなってきた気がする。面倒くさくて、メガネもずっと替えておらず、眼科にも行ってない。どうにかしないとなぁーとは思っている。(女性・40代)
● 遠近両用の眼鏡を使っていたが、近くがどうしても見えにくいので、レンズを跳ね上げることができる眼鏡を使い、文字を読むときは跳ね上げて使っている。(男性・60代)
【眼科に行ってわかったこと】
● 目の周りが痛くて眼科を受診したら白内障でした。このままでは免許証の更新はできないといわれて手術をしました。無事に更新はできています。自覚はなかったのでわかって良かったと思っています。(女性・70代以上)
● 冬のヒーター・夏のエアコン使用でドライアイになりやすく、目を閉じたり温めたりしている。パソコン使用時は30分に一度は立ち上がり、目を閉じるようにしている。(女性・70代以上)
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「目の疲れ・老眼」に関する意識調査を実施。
期間:2026年8月27日~31日、インターネットで4,000人から回答を得ている。
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