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キユーピー 2023年度の食育活動、
年間7万人の子どもを笑顔に

出前授業「マヨネーズ教室」に加え「SDGs教室」を本格始動

キユーピー(髙宮満社長)は、2023年度(2022年12月~2023年11月)の食育活動として、「オープンキッチン」(工場見学)や出前授業「マヨネーズ教室」「SDGs教室」、子どもたちに野菜を食べる成功体験を届けるプロジェクト「#ごちそう写(しゃ)まチャレンジ」などを実施した。活動に参加した子どもの総数は約74,000人に上る。

同社グループは長期ビジョン「キユーピーグループ 2030ビジョン」で、2030年におけるグループの“ありたい姿”の一つに「子どもの笑顔のサポーター」を掲げている。実現に向けた重点課題を「子どもの心と体の健康支援」とし、「2030年までに、グループの食育活動などで接する子どもの笑顔の数を、100万人以上にする(2019年からの累計)」ことをサステナビリティ目標としている。

「SDGs教室」の様子

2002年に開始した「マヨネーズ教室」は、社内認定制度「マヨスター※1」の資格を持つグループ従業員が講師を務める出前授業。身近な食品であるマヨネーズや野菜摂取の重要性について学部もので、2023年度は全国66校の小学校で実施し、3,288人の小学生が参加している。また、食と環境の大切さを伝えることを目的とした「SDGs教室」を、新たな出前授業として本格始動した(2022年度から試験的に開催)。キユーピーグループの活動を交えて環境問題について自分たちができることを考えてもらうプログラムで、2023年度は全国33校(参加者2,329人)で開催した。このほか、食生活と健康についての正しい情報提供を目的とした、大人が対象の講演会も開催している。開始から40年目となる年度の実施件数は100件に上った。

※1 マヨネーズや食品衛生、科学などの知識を学び、マヨネーズ教室の運営を行うことができる資格(キユーピーの社内認定制度)の呼称。

再開後の工場見学の様子(五霞工場)

新型コロナ感染拡大防止のため2020年3月から休止していた来場による工場見学を、2023年2月から順次再開した(五霞工場:茨城県猿島郡、神戸工場:兵庫県神戸市、鳥栖工場:佐賀県鳥栖市)。小学校の社会科見学も再開し、多くの小学生が来場している。コロナ下で開始し好評だった、ベビーフードを製造している鳥栖工場の「離乳食教室」など、一部はオンライン見学を継続してきた。今後も、来場による見学に加え、遠方からも参加できるメリットを生かしたオンライン見学も、併せて実施していく予定。2023年度の各工場と見学施設「マヨテラス※2」(東京都調布市)の見学者は合計で44,356人(うちオンライン7,577人)となっている。

※2 マヨネーズにまつわるさまざまな情報やトピックを楽しく学べる、一般向け見学施設。

「#ごちそう写まチャレンジ」体験イベントの様子

子どもたちに「野菜が食べられた!」という成功体験を届ける食育プロジェクト「#ごちそう写まチャレンジ」を2023年6月に始動。子どもにも人気が高い「キユーピー 深煎りごまドレッシング」を使って野菜を食べやすくした炒め調理“深ごまチャオ”を通じ、子どもが苦手な野菜に挑戦する機会の創出を目指している。公式サイトで公開したコンセプトムービーは、高い再生完了数を獲得し多くの共感を得た。今後も「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」(埼玉県深谷市)で実施している月1回の体験イベントを継続していく。