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ウエルシア薬局〝リサイクリエーション〟で環境大臣賞受賞

製・配・販協働の「つめかえパックの回収と水平リサイクル」

 ウエルシア薬局は、花王、ライオン、イトーヨーカ堂、ハマキョウレックスと協働して取り組むリサイクリエーション活動 「つめかえパックの回収と水平リサイクル」 が、内閣府主催の第6回日本オープンイノベーション大賞にて、「環境大臣賞」を受賞した。日本オープンイノベーション大賞は、社会インパクトが大きく、模範となり、持続可能性のあるオープンイノベーションを表彰する制度。

授賞式に登壇した(左から)ウエルシア薬局、ライオン、花王、イトーヨーカ堂、ハマキョウレックス担当者と環境省総合環境政策統括官の鑓水洋氏

 リサイクリエーションとは使い終えたものを再び資源に戻す「リサイクル」と、新たに価値を創造する「クリエーション」を合わせたアイデア。コンセプトは「使ったら、捨てる。このあたりまえを変えたい。」としている。

今回受賞した「つめかえパックの回収と水平リサイクル」では、製造業の花王とライオン、物流業のハマキョウレックス、小売業のイトーヨーカ堂とウエルシア薬局という異業種が協働し、使用済みつめかえパックを回収するためのイン
フラの検証と水平リサイクル技術の開発を行った。

ウエルシア薬局は「新たな資源循環のしくみは、広く利用されるものでなければならず、複数企業による協働の成果を見せることで、より広めやすい、開かれた取り組みになったと考えております」と受賞を評価し、共に取り組んだ企業の担当者と表彰台に立った。


 2021年10月30日より、ウエルシア薬局、花王、ライオン、ハマキョウレックスが協働し、日用品の使用済みつめかえパックのリサイクル実証実験を開始。地域社会とつながりの強い小売業のウエルシア薬局の複数店舗で、生活者のリサイクル意識を啓発、回収への協力を得るとともに、回収したつめかえパックの収集と運搬の経済性や環境負荷を検証し、効果的な回収システムの構築に取り組んでいた。
製造業、物流業、小売業の異業種が手を携え協働し、使用済みつめかえパックを回収するためのインフラの検証と水平リサイクル技術の開発を行ったことは画期的な取り組みだ。また、この取り組みを通じて回収のモデルの構築に至ったことは、今後も他方面でのプラスチック資源循環型社会の広がりのためのモデルとして寄与する。

 受賞に対しウエルシア薬局は「個社だけでの取り組みにとどまらず、参画企業が各々の知識や技術を集結し新しい成果に向けて取り組んだことが、この度の受賞において評価いただいたものと考えています」とコメントしている。

ウエルシア薬局のパック回収イメージ

■リサイクリエーション活動「つめかえパックの回収と水平リサイクル」について


 ウエルシア薬局は、東京本社と20店舗、埼玉県の7店舗の合計28カ所で洗剤やシャンプーなどの使用済みつめかえパックを回収し、地域の生活者にリサイクルを実感できる機会づくりに取り組んでいる。

 物流を担うハマキョウレックスは、ウエルシア薬局各店舗への商品配送の帰り便によって使用済みつめかえパックを集荷することで、効率的で環境負荷を抑えた物流プロセスの検討を行なった。

 また花王とライオンは、回収したつめかえパックを店舗・地域で活用できるブロックなどに再生して生活者の意識啓発をはかるとともに、再びフィルム容器として利用する水平リサイクルに向けた技術の検討と、よりリサイクルしやすいフィルム容器の設計を目指している。