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風邪による急性鼻炎やアレルギー性鼻炎を抑える
「ナザールGスプレー」2品に注目


佐藤製薬が「ナザールGスプレー」と「ナザールGスプレー クール」(いずれも第2類医薬品)を、2023年11月に上市した。いずれも、これからの風邪シーズンに鼻かぜ(急性鼻炎)でつらいときや、アレルギー性鼻炎による鼻水・鼻づまりを抑えたい場合に推奨できるOTC医薬品だ。

「ナザールGスプレー」は、既存品の「ナザール『スプレー』」に炎症反応を抑えるグリチルリチン酸二カリウムを新配合した強化処方の点鼻薬。グリチルリチン酸二カリウムは、炎症誘発物質の産生・放出を抑制し、効果的に鼻水・鼻づまりなどの症状を抑える。

また従来品から引き続き、鼻づまりを改善するナファゾリン塩酸塩、鼻水を抑えるクロルフェニラミンマレイン酸塩、鼻粘膜を清潔に保つベンザルコニウム塩化物も配合。つらい鼻づまり・鼻水に4つの成分が働き効果を発揮する。さらに処方だけではなく、ポンプを改良した新たな容器「ファインミスト®ノズル」を採用しており、きめ細かいミスト状の薬液が鼻腔内の炎症部位に効率よく広がる。

「ナザールGスプレー」(左)と「ナザールGスプレー クール」

「ナザールGスプレー」は、鼻にツンとしみにくいノーマルタイプ、「ナザールGスプレー クール」は、l-メントール(香料)配合したクールタイプ。使用感が異なる2タイプをラインナップすることで、ユーザーのニーズに合致した製品を選ぶことができる。

今季はコロナが5類感染症に移行してから初めての風邪・アレルギー性鼻炎のシーズンだ。マスク着用も個人の判断に委ねられており、多くの生活者が“マスクなし”の日常を過ごしている。そうした意味でも、今季は前年よりも風邪による急性鼻炎やアレルギー性鼻炎に困らせられる生活者が増加すると予測が立てられるため、その予防と同時に、すでに症状が出ている来店客には「ナザールGスプレー」「ナザールGスプレー クール」を推奨するのもいいだろう。

さらに、ウェザーニュースが12月5日に2024年春の「第二回花粉飛散傾向」を発表し、「2024年は、1月下旬には九州や東海、関東の一部でスギ花粉の飛散が始まる」「平年(過去10年の平均)と比べると平年並〜平年を上回るエリアが多い」と予想を出している。

花粉の飛散開始時期に影響する2023年12月〜2024年2月の気温は全国的に高い傾向となり、それによって2024年の花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と比べるとほぼ全国的に早くなるという。つまり、「例年よりも早い対処が必要となる」ということだ。セルフメディケーションを掲げ、生活者のヘルスケアを守る立場であるドラッグストアは、ぜひ今季はアレルギー性鼻炎関連製品を早期に展開し、生活者のQOL向上に寄与したいところだ。