毎回、ユニークな企画でドラッグストアや調剤主力型薬局の経営者とバイヤーに様々な利益商品と売り方を提案するアルフレッサ ヘルスケア主催の2023 ソリューション提案商談会が開催された。今回出展したのは125社。世界で1200万個を売上げる機能性表示食品を取り扱う企業、差別化医薬品をはじめ、手軽に栄養補給できる機能性菓子、ついで買いしたくなるレトルト食品、耳のセルフチェック時代を見据えた補聴器コーナーも登場したほか、調剤報酬削減を見据えて処方箋調剤主力型薬局に向けて発信したカフェスペースやリラクゼーションコーナー開設へのヒントは、来場者から関心を呼んでいた。
この日は、アルフレッサ ヘルスケアの西田誠新社長と勝木尚会長が来場者を出迎える中、始まった提案商談会には125社が出展。初めて参加した企業中、株式会社レイデルジャパンが来場者にアピールしたのが、世界で1200万個を売上げる機能性表示食品『レイデルポリコサノール10』。キューバ産サトウキビ由来のポリコサノールを配合。「悪玉と善玉コレステロールの比率改善」「高めの血圧を下げる」「悪玉コレステロールを下げる」「総コレステロールを下げる」の四つの機能が報告されていることを、同社の丹野純幸取締役から聞いた。
レイデルジャパンでは、同展示会を期して薬局・薬店店頭販売専売品として9月1日から普及を開始する予定という。
注目新製品として医薬品カテゴリーでは、漢方処方の響声破笛丸で声帯の炎症を抑えて声を出しやすくする声の治療薬『コエキュア』(小林製薬)、奈良県産の大和当帰を使用した『あすか温活トウキ錠』(宝仙堂)、健康食品カテゴリーでは、山本漢方製薬が『髪髪粒』、機能性食品2商品(悪玉コレステロールの酸化を抑制させる『コレステブロッカー』、体脂肪を減らす『MCT 大麦若葉粉末』)、『食前青汁』、『あずき茶』のほか、食後の血糖値の上昇を抑える『菊芋イヌリン糖質対策』、機能性食品としてリニューアル予定の『しおナイン』の人気も高かった。
耳のセルフチェック時代を見据えた補聴器コーナーには、目に飛び込んで来たのは、参考出品の『カメラ付き耳かき』。スマホで耳の中が見えるとして、“これから耳のセルフチェックがくる”のキャッチフレーズが来場者の目を引きメモを取る参加者は多く、アイデア商品として需要は増えそうだ。
例年、アルフレッサ ヘルスケアでは、来場した調剤主力型薬局に向けて処方箋を持参する来店客の固定客へのヒントを提供してきたが、今回は会場内に調剤報酬改定で調剤ビジネスが鈍化する調剤薬局に向けて“近未来型調剤薬局”を提案した。
そのひとつが、健康食品、健康茶など。商品の試飲・試食に、ゆったりとしてカウンセリングーを受けられる『調剤カフェスペース』、さらにリラクゼーション機器を導入し、より来店目的と健康維持を提案する『リラクゼーションコーナーの開設』に加え、血圧、内臓脂肪、骨、脳の健康などの測定による健康管理を行う測定コーナー開設の提案について、来場者のひとりは「これからの調剤薬局は物販も重要ですが、地域住民の健康創造をサポートするコーナーの開設は必要ですね。とても参考になります」と話していた。