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大木HC主催の春夏カテゴリー提案会、流通のプロ1,800人が来場 

大木HC主催の春夏カテゴリー提案会、
流通のプロ1,800人が来場

大木ヘルスケアホールディングス(松井秀正社長)は2月7―8日の2日間、TRC東京流通センターで「春夏用カテゴリー提案商談会」を開催した。ドラッグストアなど小売業を対象に行う年2回の催しで、前回から同社が主導する提案ブースを拡大している。共同出展メーカーは前回比20社増の61社にのぼり、「店頭演出の強化」「潜在需要の喚起」を念頭に61の提案を紹介した。2日間合計で小売経営陣やバイヤーら約1,800人が来場し、熱のこもった商談を繰り広げた。

各事業部で「フェムケア」競演

近年話題の「フェムケア」カテゴリーは、各事業部がそれぞれに知恵を絞り、“売れる”売場づくりのヒントを紹介していた。

健康食品事業部が推奨するフェムケア商品群

健康食品事業部では、ヘム鉄より摂取しやすく吸収性に優れたNDS化鉄のサプリメント(太陽化学「サンアクティブFe」)を紹介。またインタートレードヘルスケアの「エストロリッチ」は機能性表示食品の届出を申請中で、更年期世代のサプリメントとしての登場を予告していた。

このほか、市場認知を得たプロテインとアミノ酸の再活性化も提案し、アスリート向けプロモーションの裾野を広げることで、20-30代女性を中心としたライトユーザーの獲得を推奨している。

コスメ&バラエティ事業部の「フェムケア」も、「腸活」「眠活」「温活」のテーマに沿った提案が見られた。

「腸活」「眠活」「温活」で既存売場を活性化

快適生活用品事業部では、「セルフチェック」「オーラルヘルス」「健活ステーション」「感染対策」などをテーマに商品・サービスを提案していた。UDF(ユニバーサルデザインフード)の再活性化策や、手芸用品を手がけるユザワヤによる「脳トレ手芸」など、同社らしい新提案が目白押しだった。

ユザワヤによる「脳トレ手芸」の提案

流通のコーディネート機能を強みに

大木HCは卸売業の補完機能として商品開発部門を有しているが、近年はその機能が小売業やメーカーにも支持され店頭を支えている。この状況について松井社長は、以下のように分析している。

「ヘルスケア部門への新規参入、あるいは既存メーカーによる新たな開発を支える当社の活動が成果となって現れてきた。これらの商品群は当社で『自社品』と呼んでおり、メーカーのノウハウを用いることで洗練された商品群が増えている。もう1つ、小売業から受託するPB商品も、個々の企業理念や戦略を反映した商品を開発し好評を得ている。流通の川上から川下までの情報を網羅したコーディネイト機能が強みになり、形となっている状況にある」