大木ヘルスケアホールディングス(松井秀正社長)は6月18-19日の両日、TRC東京流通センター(東京都江東区)A・B・C・D・Eホールにて、「2024 OHKI 大木 秋冬用カテゴリー提案商談会」を開催する。今回の商談会は、ビューティ、健康食品、雑貨(快適生活)等、事業部の枠を超えて「フェムケア」を強力に推しているのが特徴の1つ。フェムケア啓発を目的に昨年設立した子会社「LAUGHBASE」(ラフベース)の活動も活発化する中、ヘルスケアNo.1卸を標榜する同社の商談会が業界内外から注目を集めている。
ラフベースは、健康産業視点で女性の活躍推進をサポートする目的で、昨年4月に設立した会社。フェムケアカテゴリーの情報発信と市場創造のプラットフォーム構築を柱に、「プロダクト開発」「個人と企業の知識向上」「情報発信と店頭販促活用」「包括的な連携取り組み」といったテーマで事業を行っている。流通業のみならずSNSを活用して一般の生活者にも門戸を開いており、その認知度は確実に向上している。
今回の商談会では、ラフベースで培った知見も最大限に活かしながら、事業部を横断してフェムケアを表現しているという。
ビューティ領域のC&V事業部では、「C&Vタイムズ」なる媒体をメルマガの体裁で紹介し、直近6ヶ月のフェムケアのトレンドを公開する。また、「更年期」にフォーカスしたコーナーをつくり、女性の一生を包括的にケアする提案をおこなう。
店頭販促では13のテーマを用意し、「内外美容」「成分のトレンド」「モノ消費からコト・トキ消費」「ボディケアのアップデート」などの切り口で、店頭を盛り上げる施策を紹介する。「成分のトレンド」では「グルタチオン」や「アゼライン酸」を「今年ヒットの可能性大」(市川恭子C&V事業部長)として注目し、その詳細を伝えていく。
健康食品事業部では、厚労省の第3次「健康日本21」をベースに関連する健康食品を紹介していく。例えば、野菜不足に食物繊維、生活習慣病の予防に塩分対策、さらに若年女性の「痩せ」問題への対策といった具合。売場で「フェムケア」を括りきれない企業に対しては、新たな販促施策も提案する。
快適生活事業部は、主婦を含む健康診断未受診層にスポットを当て、ヘルスチェック機器によるた店頭コミュニケーションを提案する。このほか店頭での有償イベント、衛生用品の活性化策、さらに災害対策としてトイレの臭い問題の対策なども紹介していく。また「プレコンセプションケア(Preconception care)」という切り口で、妊娠を考える若い女性やカップル向けの提案もおこなっていく。
本稿ではフェムケアに絞り込んだ商談会の紹介となったが、このほかにも医薬品、コンタクト・補聴器、園芸・ペットなど、ヘルスケア関連の最先端の提案が目白押しとなっている。自社の売場づくりのヒントを得たいドラッグストアのトップやバイヤーは、このチャンスを逃さずに訪問してほしい。