ヘルスケア情報サイト「Hoitto! ヘルスケアビジネス」(ヘルスケアワークスデザイン株式会社)

医療の世界へLet’s Go!!!ドラッグストア薬剤師・チルロッチの「とある薬剤師の日常」15

第15回:「ドラッグストアにはすごい人がいっぱい!編」
登録販売者・医療事務・店舗管理など



こんにちは!早くも今年も半分まできてしまい、年々歳をとるスピードが上がっているような気がする、今日この頃のチルロッチです(笑)。ジメジメする季節柄、私自身は早くも半袖の白衣に袖を通しております。なぜか周囲はみんな長袖なのですが、、、そんなことは気にも留めません!今回の投稿では、主にドラッグストア(以下DgS)における薬剤師以外の業種に目を向けていければと思います! 一緒に働いていると、こういった考え方や業務もあるんだと、驚かされるばかりの方々がいるので、実体験も踏まえつつお話できればと思います。


DgSにはどんな人たちがいるの?


まず、主にDgSではどのようなの人々がいるのかについてですが、私達薬剤師が最も密接に関わる業種としては医療事務の方々です。これはDgSに限らず、保険調剤を行う薬局においては必要不可欠な存在となります。薬剤師ももちろん保険について学んだりしますが、事務さん達はそれ以上に詳しいので、実際に処方箋の受付・調剤録の記入を窓口で行ってくれています。また、それだけにとどまらず、医薬品のピッキング・伝票の処理・OTC医薬品を含む薬の発注業務など、多岐に渡って私達をフォローしてくれるので、正直おんぶにだっこ状態です! 事務さんがいなくなったら、本当に薬局としての機能が崩壊する気がします(笑)。

また、調剤以外のブースにも関わる方々はおり、次に関わりやすいのは登録販売者の方々です。

これは会社ごとに形式が異なるとは思いますが、私が所属する会社ではOTCを専門に取り扱う薬剤師はほとんど存在しないので、薬局のブース以外での医薬品相談は、登録販売者の方々がしてくれていることが多いです。時間がある際は、薬剤師も医薬品の相談を店舗で行うこともありますが、私自身は正直いうとまだまだOTC医薬品の知識は浅いので、同じ職場の登録販売者の方にとても教えてもらっているような形です(笑)。

他にも役割としては、店舗管理を主とする店長・社員さんや、アルバイトの方々がいます。それぞれ行う業務は違いますが、来店する方々に満足してもらうという目的は一緒なので、空き時間にはコミュニケーションをとれるように頑張っています。特に私自身はコミュ障なので、その分チャレンジしてやろうという意気込みで現在やっています!


薬局におさまる必要はないと思う!


次に、実際に私が他業種の方々と働いていて得られた知識・考え方などを共有できればと思います。

現地点で、私はまだ入社から半年程度の身であるため、まずは薬剤師として薬局内の業務を一人前以上に出来る必要があります。もっとも、その次のステップとしては、管理薬剤師として薬局を単独で回せる力やOTC推奨販売を行うことが出来る役割をこなす必要があります。そのためには、今おこなぅっている薬剤師の職能だけでなく、DgSの店舗として何を出来るようにならないといけないか?を考える事が重要となってくると思っています。

実際に店舗では、事務さんが毎時間いてくれるとは限らないので、その時間帯には自ら処方箋受付・調剤録作成・レセプト請求を含め、調剤業務をこなすことになります。また、管理薬剤師となった場合、薬局として利益を得るにはなにを行わなければいけないのか?という点まで考える必要があります。そのため、普段から日常的に来店される患者さんを把握するために、普段から店舗に顔を出して患者さんの相談にのったり、登録販売者や店舗管理の業種の方々と情報共有するなど、まずは患者さんのいる環境に身を投じることも重要となります。

薬剤師としてステップアップすることで、やらなければいけない業務は格段に増えるため、その点は一見大変なように思えます。しかし、「やらなければいけない業務」ではなく、「やれる業務が増える」とポジティブに捉えられれば、モチベ―ションの維持にも繋がるように思えます! どの業種においても、毎日同じことの繰り返しだと忘れがちですが、1日1日の積み重ねこそが成長に繋がることを忘れてはいけないと思う、今日この頃です。最近私も忘れかけていました(笑)。


より多くの人々に貢献するために


ここからは、引き続き独自の視点からDgSにおける役割をお話しできればと思います。先ほどもお伝えした通り、私は薬局における薬剤師としてだけでなく、店舗全体として患者さんにコミュニケーションをとる必要があると考えています。その理由は、単に患者さんに薬局を利用してもらうためだけでなく、お互いにとってWin-Winな関係であるべきだと思うからです。

前回の連載でお伝えした通り、薬局における利益の1つに、地域連携体制加算と呼ばれるものが存在します。これは、一定数の在宅実績・かかりつけ件数・トレーシングレポートの作成など、薬局として様々な機能を有する保険薬局に対し、加算がつくというものです。また、これを行うことは加算がとれるに限らず、家から出づらい患者さんへの在宅訪問や、近隣医療機関・ケアマネとの情報共有が頻繁に行えるなど、たくさんのメリットがあります。そのため、現地点でも厚労省から発信されている「地域包括ケアシステム」を構築するためには、まずは薬剤師がこういった機能を広げていく必要があると思います!

若輩者が何を言っているんだと思われる点もあると思いますが、私自身は地域に根付いた薬剤師になるため、今後もこの部分は追い求めていければと考えています。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。途中、熱く話をしてしまった点もありましたが、少しでもDgSや薬剤師の内容に関心をもっていただければ幸いです!次回もまた、来月に投稿できればと思っていますので、また気軽にこのコーナーに立ち寄ってもらえれば幸いです(笑)。 ご拝読いただき、ありがとうございました。