小林製薬が、2024年3月22日付で公表した「紅麹関連製品の使用中止のお願いと自主回収のお知らせ」について3月27日付で追加報告を発表した。今回の第4報によると、使用中止および自主回収の対象商品「紅麹コレステヘルプ」を生前使用していた可能性のある死者が1人確認され、同品使用による死亡の因果関係が疑われる事案は「第3報」での報告と合わせて2件となった。また厚労省は大阪市に向け、「紅麹コレステヘルプ」等の健康被害が報告されている食品を食品衛生法に基づき廃棄するよう通知した。
小林製薬によると、3月26日に遺族から「腎疾患で亡くなった家族が生前に『紅麹コレステヘルプ』を使っていた」いたとの連絡があった。現時点では、腎疾患が原因で亡くなったか否かを含め、小林製薬は事実及び因果関係を確認中で、速やかな情報開示を行うとしている。(参考:「紅麹関連製品の使用中止のお願いと自主回収のお知らせ」「第2報」「第3報」)
厚生労働省の健康・生活衛生局食品監視安全課長は3月26日付で大阪市健康局長に対して、「紅麹を含むいわゆる健康食品の取り扱いについて」と題する通知(https://www.mhlw.go.jp/content/001234336.pdf)を発出した。
厚労省は小林製薬から聴取したうえで、「紅麹を含む特定のいわゆる『健康食品』を摂取した者で健康被害が多数報告されていることに加え、2名の死亡事例が報告されたこと」と「健康被害との関連性が明らかとはなっていないこと」を踏まえ、「紅麹コレステヘルプ」「ナイシヘルプ+コレステロール」「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」(いずれも小林製薬)を食品衛生法に基づき廃棄命令措置を通知した。