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ヘルスケア特別対談 日本ヘルスケア協会・今西信幸会長×イチジク製薬・齋藤愼也社長
排便問題の解消は「心に、体に、頭に良い」

今回からスタートを切る公益財団法人日本ヘルスケア協会・今西信幸会長にご登場いただく「ヘルスケア特別対談」企画。記念すべき第1回目には、イチジク製薬の齋藤慎也社長をお迎えした。同社は1925年に創業して以降、浣腸薬一筋でヘルスケア推進に携わってきた企業だ。今西会長と齋藤社長に、浣腸薬の普及・推進や高齢社会における排便問題の課題、今後の浣腸薬の可能性について語っていただいた。(文と写真=佐藤健太)


脈々と受け継がれてきたイチジク製薬のヘルスケアに対する姿勢


今西会長 現在、健康寿命延伸が注目を集めています。その中で、排泄は生活者のQOLに直結するものであり、イチジク製薬は、浣腸薬のリーディングカンパニーとして普及活動を推進してきました。もうすぐ創業から100年を迎えますが、歴史や理念についてお聞かせください。

イチジク製薬の創業者・田村廿三郎 医師

齋藤社長 「イチジク浣腸」は、当社の創業者・田村廿三郎(ハタサブロウ)医師が「一人でも多くの便秘で苦しむ人を救いたい」という思いから「自宅で簡単にできる浣腸薬を」という願いを込め、長年の研究と努力の結果、誕生したものです。当社は浣腸薬一筋で100年近く操業してまいりました。これもひとえに、創業者の思いが脈々と受け継がれ、変わらぬ思いとして、これからも、次の100年に向けて引き継がれていくという意思によるものだと認識しています。

今西会長 超高齢社会を迎えた日本において、筋力の衰えから「排便で困っている」という高齢者が増加しています。特に現役時代に便秘で悩んだことのない男性が多いようです。便秘で何日も苦しい思いをし、本来ならば迷わずに浣腸薬を活用すべきなのですが、「今まで使ったことがない」「何となく怖い」と考え、使用に抵抗感を持っているケースが見受けられます。

この抵抗感を低減するには、高齢者になる前段階から浣腸薬にポジティブな印象を持ってもらうことが重要になります。もちろん「100年もの歴史に裏付けられた有効性・安全性」も重要な訴求点ですし、浣腸薬が排便をスムーズにするメカニズムを周知させることも大切だと思います。

過日、私は入院や手術などで医療機関のお世話になりました。薬の副作用で便秘になったのですが、その際に浣腸薬に助けられました。やはり3日も排便がなければとても苦しいですし、その苦しさが数分後におさまっているのが浣腸薬の特長的なところだと思います。こうした経験を持っていれば、浣腸薬に対するネガティブな感情は払拭しますから、最初の1回目をどのように使ってもらうのか、非常に重要だと思います。

コロナ禍を経て、生活者のヘルスケア意識が高まっている昨今ですが、貴社は浣腸薬の普及についてどのような活動をしてきましたか。

イチジク製薬・齋藤慎也 社長

齋藤社長 情報提供のあり方も多様化し、すべての年齢層に、同じ方法で普及活動をすることが不可能な時代となってきました。店舗やマスメディアだけではなく、インターネットの普及によって、ホームページやSNSでの情報発信が不可欠になっています。また、ナチュラル志向が高まる中、「できれば自然に薬など使用せずに排便をコントロールしたい」という意識も高まっており、これにも対応しなければならないと考えています。

また、若年層には、「便秘の症状があるにもかかわらず、自分が便秘だと気付いていない人がいる」という調査結果も出ており、単に「便秘には浣腸が効きます」と訴えても、便秘の人に情報が届いていないケースも見受けられます。

情報過多の時代の後遺症として、便秘難民が増えていることが推測でき、弊社ではそのような中、SNSで便秘解消に良いレシピや便秘解消ヨガを紹介することによって、「イチジク浣腸」の存在を知ってもらうような活動をしております。

さらに浣腸薬の存在を知りながらも、使用方法がわからなくて使用を躊躇している方のために、使用方法の動画をホームページに紹介することで、使用のハードルを低くすることを行っています。

使用方法や便秘についての情報などイチジク製薬が発信しているリンク集 https://ichijiku.co.jp/company/link


幅広いニーズに対応する、各種「イチジク浣腸」


100年もの歴史に裏付けられた「イチジク浣腸」の有効性・安全性


日本ヘルスケア協会・今西信幸 会長

今西会長 もちろん当協会も、「イチジク浣腸」を含めたQOL向上に対する良い製品を、多くの方々に広めていきたいと考えていますし、定期的に記者会見を開催しているのもこれを狙ってのことです。トヨタの自動車は非常に高い技術力で生産され、世界的に見てもそのクオリティはピカイチです。しかし、トヨタの社員が「トヨタの自動車は世界一」と言っても我田引水に見えてしまいます。当協会のような第三者が「これは、こういうところで有効」と示し、マスメディアを巻き込んで議論していくことが、健全な使用促進に貢献していくことでしょう。

浣腸薬については、「100年もの歴史に裏付けられた有効性・安全性」ということがどれだけ素晴らしいことで、生活においてどれだけ影響力があることなのかを正しく伝えることが大切で、それが私たち日本ヘルスケア協会の役割でもあると考えています。

理論だけではなく、ユーザーを引き付ける信頼性を持っているところは、他社にはなかなか真似はできません。齋藤社長は、浣腸薬の存在意義についてどのような認識をお持ちでしょうか。

齋藤社長 浣腸の最大の特徴は、「直腸に直接刺激を与えて、詰まった便を出す」ということです。弊社のお客様相談室には、圧倒的に高齢者、男性からの問い合わせが多く、加齢による筋力、臓器機能の低下、食事量や水分摂取量の減少のため、満足した排便を得ることができない方から様々な不安が寄せられています。今西会長がご指摘のように、特に男性は、60歳代まではほとんどの方が、便秘の経験がなく70歳近くになって初めて便秘を経験する方が多いため、その悩みも深刻です。

また、腸は“第2の脳”といわれており、環境などの変化により、排便コントロールがうまくいかなくなる場合があります。慢性的に便秘で困る方だけではなく、環境や生活の変化による便秘になってしまった方にも、直腸に直接作用しますので即効性がある浣腸は最適な商品だと言えます。

今西会長 健康でいるためには心と体と頭に良いことをしなければいけません。心に良いもの、体に良いもの、頭に良いものはそれぞれありますが、排便問題の解消のように「心に、体に、頭に良いもの」というものは少ないように思います。だからこそ、排便問題をトータルで考え、エビデンスを持ちながら生活者のヘルスケアリテラシーを高めていくと言うことは、今後の日本の健康寿命延伸にとっても、有用な働きをするように感じます。そういった意味合いでも、ぜひイチジク製薬さんには、浣腸薬のリーディングカンパニーでい続けていて欲しいと思います。本日はありがとうございました。



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