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山本漢方製薬・山本整代表が語る『創業50年―社長就任20年の今とこれから』

ヘルスケア・インタビュー
山本漢方製薬・山本整代表が語る
『創業50年―社長就任20年の今とこれから』


国民一人ひとりの健康管理のため
そしてお客様の笑顔のために



健康寿命延伸の振興を進めるうえでは、国民の間で高まる「未病と予防」ニーズにどう応えてえていくかが鍵になる。特に街の「健康ステーション」としての機能を持つドラッグストアや調剤薬局には、その普及拠点としての役割が期待されている。こうしたなか、山本漢方製薬は、人々の健康づくりを支えるヘルスケア商品の開発・製造に49年間取り組んできた。主力の青汁は、17年連続でメーカー売上NO.1(インテージSRI+データ 青汁 粉末:2009年1月~2025年12月 売上金額)を記録している。「国民一人ひとりの健康管理のため、そしてお客様の笑顔のために、真摯な商品づくりに取り組んできました」と語る山本 整社長に、創業50年を迎えた社長就任20年の節目を迎えた現在、そして今後の展望を聞いた。(取材・文◎山本武道)


3つの約束を掲げ真摯な商品づくりに取り組む


――  2006年の社長就任から20年が経ち、来年の2027年には、創業50周年を迎えます。これまでを振り返ってお聞かせください。また昨年2005年には、数々の新商品が登場し、そして2026年も新たなアイテムを発売されています。

山本 私が、2006年6月に社長に就任してから今年でちょうど20年です。当時は、創業者である父が健在で、会社経営や商品開発について、よく話し合っていました。親子とはいえ、父には創業者としての考えがあり、私も社長として会社を運営していく立場にありましたから、何度も議論したことを思い出します。

父と私に共通していたのは、世のなかのお客様の健康に役立つ商品を開発し、それをどう育てていくかという思いです。すべてはお客様のために。そして会社をさらに発展させ、日々働く社員とその家族にも喜んでもらいたい。会長だった父も私も、会社運営や商品開発に強い思いを持っていました。 なかでも大切にしてきたのが、「健康なうちから心身を整え、病気への進行を防ぐ」という東洋医学の「未病」の考え方です。国民一人ひとりの健康管理のためには、商品を継続して利用していただくことが何より大切です。そのため、「お客様の笑顔と健康」のための3つの約束を掲げ、真摯な商品づくりに取り組んできました。


山本漢方製薬の山本整社長


――  3つの約束とは、どのようなものですか。

山本 1つ目が「商品に価格以上の価値を提供する」こと、2つ目が「飽きのこないおいしさにこだわる」こと、そして3つ目が「お客様に喜んでいただく商品・サービス」です。この3つの約束は、1977年の創業以来守り続けてきました。今も、そしてこれからも変わることはありません。

医薬品や健康茶のメーカーとしてスタートした当社は、人々の間で高まる健康づくりと「未病・予防」へのニーズを踏まえ、ドラッグストア様や薬局様に向けて、数々のヘルスケア商品を発売してきました。

17年連続でメーカー売上NO.1の青汁(インテージSRI+データ 青汁 粉末:2009年1月~2025年12月 売上金額)の「大麦若葉粉末100%」をはじめ『30種類の国産野菜&スーパーフード』や『MCT大麦若葉』(機能性表示食品)、『乳酸菌大麦若葉』などに加え、医薬品の「ヨクイニン・ハトムギ錠」も展開しています。

そして、自社工場でグミサプリを開発し、今年の2026年3月に開催されたアルフレッサヘルスケアの提案会で、お得意先様にご紹介したところ、高い関心を寄せていただきました。

さらに3月には、「からだグミサプリ」シリーズから2アイテム(「WOMEN’Sからだグミ 白桃味」と「MEN’S からだグミ エナジードリンク味」を発売しました。販売店様から大きな反響があり、「さらに新しい商品に期待している」という声も多く寄せられたことから、今後の需要拡大が期待される分野に向けて、3アイテム目のグミサプリを開発しました。


フェムケア市場に向けて「鉄グミ」が登場


――  「からだグミサプリ」シリーズは、3月に2アイテムを発売してグミサプリ市場に参入し、さらに新たに3アイテム目を発売されました。どのような商品ですか。

山本 女性の間で高まるフェムケアニーズに応える、北海道産てんさい糖を使用した「からだグミ 鉄グミ」です。鉄分不足が気になる女性に向けた、カシス味のグミサプリです。1日2粒で、鉄10.5mg、葉酸240μg、ビタミンB12 2.4μgを補給でき、毎日続けやすい設計にし、女性の健康づくりを応援する商品として企画・発売しました。


JAPAN ドラッグストアショーで主力商品を展示し来場者に訴求


「食と健康アワード2026年」で
「からだグミ 鉄グミ」がダイヤモンド賞を受賞


――  「からだグミシリーズ」第3弾の「鉄グミ」が、7月31日から3日間開催されたJAPAN DRUGSTORE SHOWの「食と健康アワード2026年」(JACDS主催)のサプリメント部門でダイヤモンド賞を受賞しました。

山本 これまでも「食と健康アワード」で複数回受賞してきましたが、ダイヤモンド賞をいただけたことは、大変光栄です。当社がグミサプリ市場に参入したきっかけは、アメリカの展示会に何度も出展するなかで、現地のサプリグミ市場が毎年10%台で成長をしていることに関心を持ったことでした。

そこで、当社独自のオリジナルグミサプリの開発を計画しました。取り組む以上は自社で生産したいと考え、第10工場内に、ドイツのシンテゴンテクノロジー社のコーンスターチを使わないグミ成型設備を導入しました。国内初となるグミサプリ専用の生産設備で商品化しています。フェムケア市場では、女性の健康管理ニーズが今後も拡大すると見込まれます。女性が自ら健康を管理し、予防を重視するセルフケア意識も、ますます高まるでしょう。当社はこれからも、グミサプリの開発を計画しています。ぜひご期待ください。


2026年も新商品が相次いで登場


――御社では、毎年、独自のアイデアを生かした商品を発売しています。2026年度も新たな商品を相次いで開発し、ドラッグストアや調剤薬局ルートで展開されています。

山本 昨年の2025年度は、機能性表示食品の「ごぼう茶」をはじめ「サイリウムファイバー」「マイボトル茶シリーズ」とともに、「どっさりスリム珈琲」などを開発・発売しました。

今年は、グミサプリ3アイテムのほか、「5-ALA(ファイブアラ)」「抹茶スティックタイプ(2g×20包)」「よもぎ茶100%」を発売しました。アルフレッサヘルスケア様をはじめ、販売店の皆様のご協力により、好評をいただいています。


🔹5-ALA(ファイブアラ)

生命活動に関わるアミノ酸の一種で、もともと体内で作られる成分ですが、年齢とともに減少するといわれている5-アミノレブリン酸リン酸塩を、1日2粒当たり50mg配合しました。鉄・葉酸・ビタミンDも一緒に摂取でき、1日2粒、30日分の続けやすい設計です。忙しい毎日のなかで、美容と健康を意識した栄養補給をサポートします。

・原材料:乳糖(ドイツ製造)、5-アミノレブリン酸リン酸塩、葉酸/粉末セルロース、クエン酸第一鉄ナトリウム、ステアリン酸カルシウム、ビタミンD


🔹抹茶スティックタイプ(2g×20包』

九州・鹿児島県産の抹茶を、毎日の暮らしに取り入れやすいスティックタイプにしました。1包2gの使い切りサイズで、茶碗で丁寧に点てる一杯はもちろん、マイボトルで楽しむアイス抹茶にも便利です。抹茶ならではのまろやかな旨みと深い味わいを、気分やシーンに合わせて手軽にお楽しみいただけます。

・1包2gの個包装で持ち運びやすく、ホットでもアイスでも手軽に楽しめます。空港・駅・ホテル・免税店など、インバウンド需要の高い売場にもおすすめです。

・スティックの両側から開封できる仕様を採用。抹茶ラテ、アイス、ケーキなどのスイーツや、プロテインバーなどにも幅広く活用できます。

・ヴィーガンやグルテンフリー市場とも親和性が高い素材です。鮮やかな緑色も特徴で、SNSでは、美容やデトックスをテーマにした「#matcha」の投稿も広がる傾向があります。


🔹よもぎ茶100%

国産よもぎはモグサの原料として知られ、繊維質が多いため、一般的にティーバッグ加工が難しい素材とされています。当商品では、原料の選別や加工方法にこだわることで、よもぎ本来の香りと味わいを生かしたティーバッグ加工に成功しました。ノンカフェインで、香り豊かな健康茶です。

いま、「ネクスト抹茶」として関心が高まりつつある日本の和素材「よもぎ」。美容やカフェメニューなど幅広い分野で注目されるなか、国産よもぎを100%使用した一杯は、やさしい香りとすっきりした後味が魅力です。昔から日本で親しまれてきた和ハーブを、現代のティータイムに手軽に取り入れていただけます。


創業50年に向けた思いとこれから


―― 17年連続でメーカー売上No.1(インテージSRI+データ 青汁 粉末:2009年1月~2025年12月 売上金額)の「大麦若葉粉末100%」をはじめ、販売店の利益につながる様々な商品を提供してきました。2027年には創業50周年を迎えますが、今後の展望をお聞かせください。

山本 様々な計画を進めています。特に、今年発売して好評をいただいている「からだグミ」のCM展開について聞かれることもあります。今後の反響を見ながら検討しますが、現時点ではまだ決めていません。まずは、SNSや自社のポイント券販促を活用した発信を考えています。

新商品の開発についても、創業50周年に向けて様々な計画はあります。現段階では詳しくお話はできませんが、今後も多くの商品を発売していく予定です。これまで以上に、販売店様の利益につながる新商品の開発に挑戦したいと考えています。


品質と安定供給を支える原料保管体制


――  商品開発だけでなく、生産・保管体制の強化にも取り組まれています。

山本 最近、第10工場に原料専用の冷蔵保管庫を設けました。これまでは自社に専用の原料保管場所がなく、複数の場所に分けて保管していたため、保管や輸送にコストがかかっていました。当社は原材料を自社栽培し、自社工場で商品を製造していますから、工場内に原料保管場所があれば、必要な商品を必要な量だけ製造しやすくなるため、以前から建設を検討してきました。

原料の保管には、365日、15度以下を保つ温度管理が必要です。自社で管理する場合は多少コストが高くなりますが、工場内に温度管理の行き届いた保管場所があれば、品質が良く価格も安い原料が見つかった際に、外部の提携先へ運んで保管し、さらに自社工場へ運び直す手間を省けます。こうした保管・輸送の手間とコストを減らすため、長期的な視点で保管場所を設けました。


出会いを力に、次の50年へ


――  これまでの歩みを振り返ると、人との出会いも大きかったのではないでしょうか。

山本 先代会長も私も、新しいことに挑戦するたびに、多くの出会いに恵まれてきました。原料を生産する農家の方々、アルフレッサヘルスケア様を通じて出会った多くのドラッグストア様やお得意先様、そして原田龍二さんとの出会いです。

メーカー売上No.1の青汁として注目いただいていた「大麦若葉粉末100%」の売上を、さらに伸ばすきっかけとなったCMに出演していただきました。その効果は、とても大きかったですね。

機能性表示食品の「MCT大麦若葉粉末」も、コストコでMCTオイルに関心を持ったことがきっかけです。その後、日清の担当者から連絡をいただき、コラボレーションが実現しました。これも一つの出会いでした。 創業50周年に向けて、これまでも、今も、そしてこれからも、素晴らしい出会いを求めて、できるだけ多くの場所へ足を運びたいと思っています。他社と差別化でき、販売店様の利益にもつながる、画期的な新商品の開発に挑戦していきます。


JAPANドラッグストアショーで来場者に対応する山本社長


<取材後記>
先代から受け継がれる商品づくりへの思い


「父の邦男が亡くなったのは、私が50歳だった2012年6月です。社長就任から約6年後のことでした。商品作りについて多くを教わり、これからという矢先でした。会長と社長として一緒に過ごした時間はとても貴重でした」―取材の際には、自身のことはあまり語らない山本社長は、こうも話してくれた。

「新しい商品作りでは、思うように発想がまとまらないこともありました。そうした時、『こうした方がいい』と意見をもらい、時には考え方がぶつかることもありました。ただ、いわれたことをやるのではなく、『自分なりの答えを出したい』という思いから、もう一度考え直すようにしていました。すると、そこから新しいアイデアが生まれることがありました。

振り返ると、父との意見の違いや悔しさも含めて、自分の考えを深めるきっかけになり、商品作りに向き合う姿勢を育ててもらったのだと思います。

会社の基礎は父が築いてくれました。その土台のうえに、いかに堅固な会社を築いていくか。そして社長就任から20年を迎えた今も、どうすればお客様の健康に貢献できるかを考えています。父のものづくりへの思いを受け継ぎ、私が開発した商品を、取り扱っていただく販売店様を、父とともに訪問していた日々を思い出します」

「お客様の笑顔と健康」のために3つの約束を掲げ、真摯な商品づくりに取り組んできた49年。そのストーリーには、先代から受け継いだ商品づくりへの思いが息づいている。JAPAN DRUGSTORE SHOWの「食と健康アワード2026年」のサプリメント部門で、「からだグミ 鉄グミ」がダイヤモンド賞を受賞した。3日間で関係者も含めて11万人が来場した会場で、山本社長は、「大麦若葉100%青汁」「国産野菜&スーパーフード」などの主力商品とともに、「鉄グミ」「よもぎ茶」のPRの先頭に立っていた。

「お客様の笑顔と健康」という思いを受け継ぐ山本社長。創業50年に向け、新たな商品開発への挑戦は、これからも続く。(山本武道)