2026年8月21日
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が8月18日に発表した2026年6月期連結決算は、売上高が前期比8.8%増の2兆4,452億6,000万円、営業利益が7.7%増の1,748億4,200万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益は21.6%増の1,100億8,800万円と、初めて1,000億円を突破した。国内では価格戦略による客数増加やインバウンド需要、新規出店などが増収に寄与した。
今後の成長戦略で注目されるのがPB/OEMである。2026年6月期の国内PB/OEM売上高は前期比16.1%増の5082億円となり、売上構成比は2.2ポイント上昇の26.2%まで拡大した。2027年6月期には6000億円規模を計画する。企画開発や原料調達を自社主導で行う「直貿製造」は1100億円、メーカー協業の「NPB」は487億円まで成長しており、PPIHは「メーカー機能内包型リテーラー」への進化を打ち出した。
次期は消費行動の変化に対応して人気・客数重視の戦略を継続し、売上総利益率や営業利益率の一時的な低下も容認する方針である。食品・日用品でドラッグストアとの競合領域が広がるなか、価格だけでなく、商品企画や調達機能そのものを小売企業が内包する動きは、今後の競争構造を見るうえでも重要となる。