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ヘルスケア・インタビュー
青汁売上メーカーNO.1企業として躍進する
山本漢方製薬の山本整社長に聞く
『健康創造時代における機能性表示食品の開発と期待』


「高まる国民のヘルスケア・ニーズに対応し
TVCM放映の強化と新しい利益商品を店頭に提供したい」


14年連続青汁の売上メーカーNO.1企業として躍進する山本漢方製薬の山本 整代表取締役社長は、悪玉コレステロールの酸化を抑制させる機能性表示食品(コレステブロッカー)に引き続き、11月から第二弾として開発した日清オイリオのMCTオイル(中鎖脂肪酸油)を採用した体脂肪+内臓脂肪を減らす機能性表示食品(MCT大麦若葉青汁)の拡販体制を強化すると共に、来年1月には第三弾として桑の葉の機能性成分を配合した機能性表示食品をデビューさせることを明らかにした。創業以来、46年間にわたり医薬品、健康茶、健康食品、特定保健用食品、機能性表示食品などの利益商品を開発しドラッグストアや薬局への普及活動を展開してきた同社は、今後も国民の間に高まるヘルスケア・ニーズに対応した新商品を開発し提供する。山本社長に、『健康創造時代における機能性表示食品の開発と期待』を聞いた。(記事=流通ジャーナリスト・山本武道)


■CM放映で好調な売れ行きの『大麦若葉100%粉末』


機能性表示食品の開発について語る山本 整社長

山本漢方製薬。1977年1月、漢方の製薬メーカーとして山本邦男氏によって創業され、2006年に山本 整氏が二代目社長に就任。様々なヘルスケア商品を開発しドラッグストアや薬局へ供給してきた。特に2000年にデビューした大麦若葉の青汁がヒットし、販売店、愛用者から支持されて、14年連続で青汁売上メーカーNO.1企業としての座を堅持している。

 ―― 創設46年目の今年(2023年)は、様々な利益商品を開発しドラッグストアや薬局に提供されましたが、現状はいかがですか?

山本社長 主力の『大麦若葉100%粉末』は、相変わらず好調に推移しており、14年連続で青汁売上メーカーNO.1企業としての取り組みを強化してきました。原田龍二夫妻を起用したCMの反響は大きく、売上げ増に寄与しています。

イヌリン含有の大麦若葉『食前青汁』

お腹の環境にこだわった『乳酸菌大麦若葉粉末』や国産オーガニックを採用した1日分のビタミン12種類と乳酸菌300億個が摂取できる国産野菜青汁『30種類の国産野菜+スーパーフード』のCMにも原田夫妻が登場しており、『大麦若葉粉末100%粉末』と共に、今後もユニークなCMを制作し放映していくことにしています。

“食べる前のDIET”として開発したイヌリン(水溶性食物繊維)含有の大麦若葉『食前青汁』ですが、これは九州産の有機大麦若葉をはじめ22種の国産野菜、スーパーフードに植物性タンパク(大豆を含む)をブレンドした青汁です。レタス1個分の食物繊維が摂取でき、野菜ファーストで手軽にダイエットにも利用できるとあって店頭での動きはよかったですね。青汁初心者にもお勧めできるさっぱり風味です。ぜひ、ご拡売ください。


■モナ・リザのCMで話題を呼ぶ医薬品の『ヨクイニンハトムギ錠』



―― 近年、いぼで悩む人が増えているそうですが、御社では“モナ・リザも感動!? 肌あれ・いぼに漢方の新習慣”と謳い拡販している医薬品がありますね。そしてモナ・リザの微笑みのテレビCMが話題を呼んでいます…。

山本社長 当社のヨクイニン(ハトムギ)製品群は、創業以来、高い満足度をいただいている40年を超えるロングセラー商品で、産地・原料・製法から考え抜いた、こだわりの商品を幅広いラインナップで用意しております。中でもCMを放映している医薬品の『ヨクイニンハトムギ錠』ですが、シリーズには錠剤タイプ、ティーバッグタイプ、粉末タイプを取り揃えており、とても根強い商品です。特にモナ・リザのCMを制作して放映を始めてから売上げは年々アップしているところから、CM放映の回数を増やし悩む方たちにアピールしており、愛用者は増えています。

これまでの医薬品シリーズに加えて、飲みやすい顆粒も開発しましたので、スティックタイプの許可がおり次第に発売する予定です。


■拡大する市場に向けて開発した機能性表示食品2品目


同社初の機能性表示食品『コレステブロッカー』

――  今年開催された展示会(アルフレッサ ヘルスケアのソリューション提案商談会/日本チェーンドラッグストア協会のドラッグストアーショー)で、主力商品の『大麦若葉100%粉末』をはじめ、『乳酸菌+大麦若葉粉末』、『30種類の国産野菜+スーパーフード』、毛髪サプリや北海道産100%あずきを使用した健康茶などを出品されました。また、拡大する機能性表示食品市場に向けて2商品を開発しましたが…。

山本社長 当社も、拡大する市場に向けて機能性表示食品の開発に取り組み、商品化したのが『コレステブロッカー』(粒タイプ)です。この商品には、抗酸化作用を持つオリーブ由来ヒドロキシチロールが含まれ、血中のLDLコレステロール(悪玉菌コレステロール)の酸化を防ぐ特徴がありますので、これからの拡販に期待しています。

日清オイリオと提携し開発された『MCT大麦若葉粉末』

次いで登場した『MCT大麦若葉粉末』は、日清オイリオさんが開発された機能性成分のMCT(中鎖脂肪酸油:オクタン酸、デカン酸)に注目し配合しました。

この成分は、BMIが高めの方のウェスト周囲径の内臓脂肪を減らすことが期待されますので、パッケージに「BMIが高めの方のウェスト周囲径の減少 体脂肪+内臓脂肪を減らす」と、商品の特徴を大きく表示しました。これからドラッグストア店頭に出回りますので、来店客の目につきやすいコーナーに山積みしていただければ…。

多くの機能性表示食品が相次いで登場し市場が拡大する中、当社が差別化商品として開発した『コレステブロッカー』と『MCT大麦若葉粉末』共に、店頭の利益商品としてご活用ください。


■第三の機能性表示食品が来年1月にデビューへ


―― 高まる国民のヘルスケア・ニーズへ、御社の今後についてお聞かせください。

山本社長 14年連続で青汁売上メーカーNO.1の『大麦若葉100%粉末』は、さらに新しいCMを制作し放映し、お取扱い店様での拡販をサポートさせていただきますが、機能性表示食品の普及への取り組みも強化することにしています。

『コレステブロッカー』は、定期検診で血中の悪玉コレステロール値の高い方が増えておりますので期待している商品ですし、もう一つの『MCT大麦若葉粉末』は、もともと私がスーパーで山積みされていた日清オイリオさんのMCTオイルを購入し、当社の青汁を混ぜて愛用したところ味もいいし、その良さを体験していましたので、ひょっとしたら新しい商品開発に結びつくのではと思っていました。

そんな時に、たまたま日清オイリオさんからご連絡をいただき、MCTオイルの粉末のお話をお聞きし、即提携して商品化したのが『MCT大麦若葉粉末』でした。この9月に普及を始めて11月から本格的に販売しますが、来年にはCMの制作も検討しています。

第三の機能性表示食品『桑の葉若葉粉末青汁100%』

実は、当社には機能性表示食品がもう一つあります。『桑の葉若葉粉末青汁100%』ですが、桑の葉由来のイミノシュガーに着目して開発しました。食事に含まれる糖の吸収を抑えて、食後の血糖値の上昇を抑える機能が報告されているイミノシュガーが配合された『桑の葉若葉粉末青汁100%』は、糖を気にされる方やダイエットされる方、生活習慣が気になる方にお勧めの青汁です。

桑の葉若葉粉末青汁は、すでに発売されていましたが、今回機能性表示食品としての届出を済ませ、新たに『桑の葉若葉粉末青汁100%』としてリニューアルしたもので、正式には来年の1月にデビューし出荷する予定です。


<取材を終えて>


「大麦若葉の粉末と桑の葉若葉の粉末の相性はとてもよく、当社の青汁商品シリーズの売上アップに貢献することを期待しています」と山本社長は話すと共に、「創設47年目の2024年には、さらに国民の間に高まるヘルスケア・ニーズに対応した様々な新商品開発に取り組み、拡販をバックアップするためCM制作も増やしていきたい」と語っている。

『大麦若葉100%粉末』を開発し発売してから23年後の今、押しも押されもせぬ青汁売上メーカーNO.1となった山本漢方製薬。これからも、国民の健康創造をサポートする新しい商品の開発に期待したい。