三菱UFJ銀行(大澤正和頭取)、オムロン(辻永順太社長)、JMDC(野口亮社長)の3社が、三菱UFJ銀行の全従業員約3万人を対象に、血圧測定の習慣化およびヘルスデータを活用したセルフケア支援を共同で推進する。脳・心血管疾患をはじめとする循環器系疾患の予防や生活習慣改善につなげて行く考え。
循環器疾患は、我が国の主要な健康課題の一つで、企業においても従業員の健康維持・増進および生産性向上の観点から、予防的な取り組みの重要性が高まっている。血圧をはじめとする日常的な健康指標の把握は、生活習慣全体を見直す契機となり、幅広い健康増進に寄与する。従来血圧データは健康診断時の「一時点の情報」として把握されてきたが、日常的な測定により、健康状態の傾向把握や生活習慣との関連性の分析など活用の幅が広がるとしている。
三菱UFJ銀行では、健康経営の一環[1]として、2025年9月より部店長以上向けの健康管理パッケージ「Guardian」を導入し、血圧計の配布等を通じ日常的な健康管理を推進してきた。その対象を全従業員に広げ、測定機会の提供による行動変容を図る。
また3社は、日常的な血圧測定に着目し、「測定機会の提供」と「データを活用した行動変容支援」を組み合わせることで、日常的な健康管理の定着を目指す。これはオムロンが掲げる長期ビジョン『Shaping the Future 2030』で取り組むべき社会的課題のひとつである「健康寿命の延伸」と方向性を同じくする。特に、JMDCが提供するPHRサービス「Pep Up」によるデータの記録・可視化・フィードバックと、オムロンの測定技術、三菱UFJ銀行の健康施策を連携させることで、「測る、記録する、気づく、続ける、活かす」といった実効性ある血圧測定の取り組みを推進していく。
[1] 従業員の健康を重要な経営基盤の一つと位置づけ、健康診断・保健指導に加え、生活習慣の改善やセルフケアを支援。健康経営優良法人「ホワイト500」に認定され、「健康経営アライアンス」に参画。「健康経営優良法人2026(ホワイト500)」の認定について
(1)血圧測定インフラの整備
三菱UFJ銀行は、2026年3月から5月にかけて、全国355拠点および20の本部ビルに、オムロン製の据置型血圧計を合計420台設置した。共有スペースへの配置により、従業員が業務の合間に測定を行える環境を整備している。オムロンは機器提供を通じ、日常的かつ継続的な測定を支える基盤を担い、健康状態の早期把握および生活習慣改善につながる測定習慣の普及に貢献し、バイタルデータ測定の体験価値を向上していく。
(2)デジタルを活用した行動変容支援
三菱UFJ銀行は、三菱UFJ銀行健康保険組合との連携のもと、JMDCが提供する「Pep Up」を活用し、健康増進に向けた取り組みを推進している。その一環で2026年7月に全従業員を対象とした血圧測定イベントを実施する。同イベントは、参加機会の創出、継続測定の推進、結果の振り返りを段階的に設計し、達成者にインセンティブを付与する。従業員の気づきと行動変容を後押しし、日常的なセルフケアの定着を目指す。
またJMDCは「Pep Up」を通じ、測定データの記録・蓄積、可視化およびフィードバック機能を提供し、従業員の継続的な測定と振り返りをデジタル面から支援する。
(3)日常データの蓄積と活用による健康管理の高度化
この組みにより、従来の定期健診時のスポットデータに加え、日常的な血圧データの蓄積が可能となる。日々の健康管理の習慣化を促し、継続的なヘルスデータに基づくアプローチの推進により、年1回の健診結果のみで捉えきれなかった、より詳細な粒度での健康マネジメントの実現につなげる。
また三菱UFJ銀行は、JMDCおよび三菱UFJ銀行健康保険組合と連携し、個人が特定されない形でデータを集計・分析し、従業員全体の健康状態の傾向把握や生活習慣との関連性の分析を進める。今後3社は、これらデータの活用により、より効果的な健康施策の設計・改善といったデータドリブンな健康管理の高度化を検討する。
企業内における健康管理の高度化にとどまらず、日常的な健康データの取得と活用を通じ、特定の疾病予防に限定しない包括的な健康増進の実践モデルの構築を目指す。3社の連携により、従業員の健康寿命の延伸や、生活習慣病の予防・重症化防止、医療費の適正化といった社会的価値の創出につなげていく。

従業員の健康を重要な経営基盤の一つと位置づけ、健康診断・保健指導に加え、生活習慣の改善やセルフケアを支援する各種施策を通じて健康経営を推進。健康経営優良法人認定制度において「ホワイト500」[1]に認定されるとともに、「健康経営アライアンス」に参画し、社内外の知見を活用した健康課題への対応を進めている。
URL:https://www.bk.mufg.jp/
[1]「ホワイト500」の認定については、以下をご参照ください。
「健康経営優良法人2026(ホワイト500)」の認定について
オムロンは、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、ヘルスケア、社会システム、電子部品、そしてこれらの事業で取得した多種多様なデータを活用したデータソリューション事業を展開している。
医療ビッグデータ業界のパイオニアとして2002年に設立。独自の匿名化処理技術とデータ分析集計技術を有する。26億件以上のレセプトデータと9,400万件以上の健診データ(2026年3月時点)の分析に基づく保険者向け保健事業支援、医薬品の安全性評価や医療経済分析などの情報サービスを展開。また健康度の単一指標(健康年齢)や健康増進を目的としたWebサービス(Pep Up)など、医療データと解析力で健康社会の実現に取り組んでいます。
Pep Up(ペップアップ)は、JMDCが開発・提供し、保険者を中心に利用されているPHRサービス。Pep Upユーザーにおいては、スマートフォンアプリ等の手元の健康診断の結果や医療費のデータから自らの健康状態に関する気づきをご提供し、活動量計や様々な健康増進メニューによる意識変容や行動変容を促進している。保険者においては、紙や対面で実施してきた業務の負荷軽減に貢献している。