一致団結し、国民の健康増進と登録販売者制度の発展を目指す
一般社団法人 日本医薬品登録販売者会
会長
横山英昭
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
会員の皆様、そして関係各位におかれましては、輝かしい新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
昨年は団塊世代が全て75歳以上の後期高齢者となり、社会保障制度の持続可能性が厳しく問われた年でした。その一方で高市新政権に移行し、社会保障制度改革が本格化する兆しを見せる一年となりました。国民一人ひとりの健康意識はますます高まり、私ども登録販売者の役割はかつてないほど重要性を増してきています。2026年の年頭にあたり、当会は以下の重点項目に邁進してまいります。
1.セルフメディケーションの推進と国民の健康増進
健康寿命の延伸は国民共通の願いであり、医療・介護費が増大する中でこれを達成することが、我が国の喫緊の課題です。この課題の解決には、国民自らが軽度な体の不調に対し、OTC医薬品などを活用して自ら健康管理を行う「セルフメディケーション」の推進は不可欠であります。OTC類似薬の保険給付除外は見送られましたが、保険給付の見直しが2026年度中に実施されることが国の方針として示されました。
登録販売者は、薬局やドラッグストアなど国民にとって最も身近な場所で、医薬品やサプリメントに関する適切な情報提供・相談応需を行う専門家です。私たちは、国民の皆様が安心してセルフメディケーションに取り組めるよう、健康リテラシーの向上に貢献し、地域医療の一翼を担ってまいります。
2.登録販売者の職域拡大と職能向上
セルフメディケーション推進の「要」として、登録販売者のさらなる職域拡大で職能向上は、国家及び国民への貢献に繋がるものと確信しております。
当会は、登録販売者がより主体的に業務を遂行できるよう、持続的な資質向上研修(外部研修)の充実を図り、専門知識の深化に努めます。また、安全性が確立された第1類医薬品を第2類医薬品に早急に移行できる制度改革を行い、登録販売者が取り扱うことができる医薬品の範囲拡大に向けて、関係省庁への働きかけを積極的に行ってまいります。
今年5月1日から施行される指定濫用防止医薬品の適正販売については、厚生労働省に働きかけ、厚生労働省から直接、国民に広く周知・啓蒙して頂き、販売現場における登録販売者をはじめとする従業員の実務及び精神的負担の軽減に繋がるよう働きかけてまいります。
さらに登録販売者試験の標準化と全国統一試験化を進め、登録販売者が国家資格としてゆるぎない地位を築いてまいります。そして、登録販売者や一般用医薬品に関する厚生労働省主菜の会議体には、当会も必ず参画のお声がけをいただき、当会が国民の健康増進と登録販売者制度の発展などについて、積極的に発信できる機会を設けていただくよう依頼してまいります。
3.医薬品販売師の身分法を制定、法的位置付けの確立
将来的な目標になりますが、登録販売者の資格名を「医薬品販売師」といった国民に分かりやすい名称に変更し、身分法を制定した上で、その第1条の任務に「医薬品の供給」と合わせて、「セルフメディケーション推進の担い手」としての法的位置付けを明記していただくことを目指します。これにより、われわれ登録販売者は何を任務とし、社会に貢献する資格者なのかを社会全体に認知していただき、資格の社会的信用と地位を名実ともに確立し、国民からの信頼を一層確固たるものとします。
現在の社会保障制度の維持が非常に難しい時代を迎えようとしている中で、当会は一致団結し、国民の健康増進と登録販売者制度の発展のために全力を尽くす所存です。
結びに、本年が皆様にとって幸多き一年となりますことを心より祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
令和8年 元旦