オーケー株式会社の創業者で代表取締役会長の飯田勧氏が、2024年4月2日(火)、肺炎のために永眠した。
通夜・告別式は近親者のみの家族葬で執り行われる予定。
後日、お別れの会を執り行う予定だが、現時点で詳細は未定とのこと。
記
飯田勧氏は1928年に東京都中央区日本橋の酒問屋「岡永商店」の三男として生まれ、1945年に海軍兵学を卒業。その後、岡永商店に入社し1949年に同社常務取締役に就任。1958年に同社の小売部門としてオーケーを創業し、東京の上板橋に食品スーパー「オーケー」一号店を開店、1967年には岡永商店より独立しオーケー株式会社を設立、代表取締役社長に就任。
1975年には当時の通産省(現・経済産業省)と共同で、世界初の無人スーパーを開発。1986年には「Everyday Low Price」を掲げ特売競争からの脱却を目指し、NB商品では「競合店対抗値下げ」や、消費者に商品情報を伝える「オネストカード」を考案し、その後のオーケーの礎を築いた。
経営に関しては、「Everyday Low Cost」の体制確立し、「借入無しで年率30%成長に挑戦」(2017年成長率を20%に改め)を経営目標に掲げるなど先進的な方針を示した。
2014年にはオーケーの代表取締役会長に就任。
オーケーは2021年には調剤薬局事業にも参入し、2023年10月には東京・銀座に調剤薬局併設の「オーケー銀座店」をオープンするなど、飯田氏の経営方針を受け継ぎ、先鋭的な店舗開発を行っている。