3月29日に小林製薬が紅麹問題についての記者会見を開催した。その中で小林章浩社長が「深刻な社会問題を招き、本当に申し訳ない」と陳謝した。
同社のサポートセンターの応答率が低く、この影響でドラッグストア店頭でも消費者から相談や抗議の声が上がっている。これについて「一部の企業から報告をいただいており、具体的なサポートは掌握していないが、ご依頼に応じて最大限の情報発信をしている」と話した。また、紅麹問題による同社製品のOTC医薬品や日用品については「若干の影響が出ていると聞いている」とのこと。同社他のサプリメントに関しても「度合いはわからないが、店頭での販売状況が悪化している状況にある」。
以下、会見冒頭での小林社長のコメント。
本日は先週に引き続きまして、お忙しい中、記者会見にお越しをいただきまして、本当に申し訳ございません。現在、当社が製造いたします紅麹を摂取することによる腎疾患等の発生問題によりまして、非常に多くの皆様にご心痛、ご不安をおかけしており、今回の件が社会問題にまで発展しておりますこと、深くお詫び申し上げます。
国内外で弊社製品をご使用のお客様、弊社の原料を使用いただき製造販売されていらっしゃいます皆様、それをお使いになっていらっしゃいます皆様、弊社が問題を起こしてしまいました紅麹に携わる全ての皆様、健康食品を含む飲食物を製造販売されていらっしゃる皆様、そして日々診療・治療にあたってくださっていらしてあります医療機関の皆様、本件について相談に乗っていただきご指導いただいております官公庁・自治体の皆様。
それぞれに対し、言葉に尽くせない大変なご迷惑をおかけしております。まずはお亡くなりになりましたお客様のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様に心からお悔やみを申し上げます。また現在も入院中・治療中の方が数多くいらっしゃることも承知しております。
一刻も早いご回復お祈りしております。この度は、国内外の大切なお客様やお取引先様に多大なるご迷惑をおかけいたしました。加えて弊社を取り巻く、全ての皆様に多大なる不安、恐れを与えまして、大変な思いをさせてしまったことと、深刻な社会問題にまで招いてしまったことにつきまして、改めて深くお詫びを申し上げます。
また、本件の公表が先週 3月22日となってしまったことにつきまして、厳しいご批判・ご指摘をいただいております。これらを真摯に受け止め、深く反省しております。
現在、私どもには日々多くの問い合わせやをお叱りの声を頂戴しております。弊社は今後も入院中・治療中の方をはじめ、関係するすべての皆様へ丁寧な対応を続けて参ります。加えて、今回の事態の全容の解明、これ以上の被害の拡大防止と原因の究明、お客様への丁寧な説明と補償を含めた真摯な対応、品質管理体制はもちろん、危機管理体制の改善、それらに社を上げて、また外部の専門家の知見にもしっかり微妙を傾けながら全身全霊取り組んで参ります。
この度は本当に申し訳ございませんでした。