ヘルスケア情報サイト「Hoitto! ヘルスケアビジネス」(ヘルスケアワークスデザイン株式会社)

令和6年一般社団法人 日本チェーンドラッグストア協会会長年頭所感

JACDS池野隆光会長

 新年あけましておめでとうございます
 新型コロナウイルス禍は一応収束したということで経済活動も活発になってきました。
 経済全般の環境は、物価高と賃金上昇という環境変化はドラッグストア業界にも大きな影響があります。2024 年は JACDS 活動開始 25 周年となる節目の年です。3 月 7 日に 25 周年記念セレモニーを行います。これまでの 25 年を振り返るとともに、今後の 25 年を考える機会にしたいと思います。
 さて、本年は、次の事業活動を行っていきたいと考えます。


1. ドラッグストア業界として SDGsに対して、何ができるかチャレンジしていく

 これまで行ってきましたレジ袋削減や食品ロス削減活動は継続していきます。合わせて、ドラッグストア店舗へのAED設置を推進していきたいと思います。救える命を救うための設置です。自社に限っても年間に数件の使用があり、最悪の事態を避けることができています。また、地方行政やメーカーの SDGs活動とも連携を検討していきたいと考えています。


2. セルフメディケーション推進活動

 昨年は「JACDS 版受診勧奨ガイドライン」(第2版)を発行しました。会員企業から要望の高かった一次性頭痛、二次性頭痛を加えて、これで6症状となりました。これからも毎年増やしていきますが、活用されなければ宝の持ち腐れです。会員企業に活用してもらうことで、セルフメディケーションをさらに推進したいと考えます。


3. ドラッグストアに従事する専門家ほかの協力体制強化
 ドラッグストアには薬剤師、医薬品登録販売者、管理栄養士といった専門家の他、一般従事者もいます。この方たちを含めて、ドラッグストアで働く従業員の協力体制をいっそう強化していけたらと思います。特に、濫用の恐れのある医薬品については、若年層での使用に歯止めをかけられるよう、法令遵守の徹底を目指すと共に、各会員企業の各店舗で声掛け運動を活発に行っていきたいと思います。

4. 「食と健康」のアイキャッチに努める
 一昨年には、食の機能性をお客様に訴えるため「ピクトグラム」を作りました。お客様に、どのような効果があるのかをわかりやすく伝えるためです。昨年のドラッグストアショーでは、この「ピクトグラム」の動画を発表しました。店舗 DX が進む中、サイネージ広告などで、ぜひ、店頭でのアイキャッチに活用してほしいと思います。
 また、本年は「食と健康アドバイザー制度」の構築を、進めていきたいと思います。食と健康は大変密接な関係です。さらに、医薬品やサプリメントなどとの飲み合わせも重要な要素です。お客様にきちんとアドバイスのできる人材を育てていきたいと思います。

5. 行政書式統一の一層の効率化
 昨年、厚労省関係の書式について、統一化が実現しました。全国の都道府県でバラバラだったフォーマットの統一化は、かねてから協会が要望してきたものです。事務作業の一層の効率化を進めるためには、オンライン申請の実現が必要です。協会支部では自治体にお願いしていきます。

6. 与党の議連への働きかけを強化
 顧問会は昨年、春と秋の2回、会合を開きました。小売業は、千差万別なお客様相手の事業であることから、政治から距離を置く傾向にあります。しかし、さまざまな法令や制度の改正にあたっては、国政の場での発言者である議員の存在が不可欠です。自民党、公明党にあるそれぞれの議連に対し、ドラッグストア業界における政治課題について、理解していただけるよう、働きかけを行っていきます。

7. 他団体との意見交換を活発化
 薬業界の3団体での意見交換、製薬団体との意見交換、流通団体との意見交換など、そうした機会をもっと多く持っていきたいと思います。もちろん、それぞれの団体の会員や方針に違いがありますから、まったく同じ意見にならないのはもちろんです。しかし、大きな環境変化の中、手を携えて、業界として努力していくこともあると考えます。新型コロナウイルス禍で途絶えてしまった会合の復活を図っていきたいと思います。
 今年、JACDS は活動から四半世紀を迎えると同時に、協会の理事の改選期にあたっています。我々がかつてそうであったように、私は、若い世代がドラッグストア業界の明日を考え、行動していくべきだと思っています。現実に多くのドラッグストア企業では、二世の社長たちが先頭に立って事業を進めています。

 ぜひ、若い叡智を結集して、ドラッグストア業界の将来を担っていってほしいと思います。

 最後になりましたが、会長就任時に訴えました「尊敬される企業集団を目指す」姿を、今年も業界内外に
強くアピールしていきたいと思います。

 皆さまの変わらぬご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。


2024(令和6)年 1 月 1 日
一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会
会長 池野隆光