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ツルハHD第1Q、化粧品売上「コロナ前の水準超える」

食品・OTC・化粧品の荒利益改善

ツルハホールディングス(鶴羽順社長)の業績がコロナ禍の影響を脱しつつある。2024年5月期第1四半期の連結決算は、売上高が前期6.8%増の2,598億2,700万円、営業利益が5.9%増の141億0,300億円となった。食品、OTC、化粧品の荒利益改善で売上総利益率は0.2P上昇したが、東北他の水道光熱費の増加で販管費が膨らみ、営業利益率は0.1P減の5.5%で推移している。

既存店伸長率は3.5%増で、特に子会社のツルハ、くすりの福太郎、杏林堂薬局ならびに、2020年5月に子会社化したドラッグイレブンの客数と一品単価の上昇が寄与した。

部門別に売上高が2ケタ増加したのは、調剤(12.1%増)、食品(11.8%増)で、化粧品も9.4%増と「コロナ禍の水準を超えた」(村上誠執行役員管理本部長)としている。一方で雑貨は巣篭もり需要が減少した影響を受けている。

通期の連結業績予想に変更はなく、売上高1兆0,330億円(6.5%増)、営業利益472億円(3.6%増)を見込む。「(相対的に)食品に値頃感のあるドラッグストアにスーパーの顧客が流れている。またコロナ禍の低迷から回復傾向のOTCと化粧品はまだ伸び代がある」(鶴羽社長)としている。