Hoitto!編集部が6月9−10日の日程で取材した、難病の子どもたちを支援する施設「そらぷちキッズキャンプ」(関連記事@Hoitto!:https://hoitto-hc.com/5364/)でお世話になった、同施設広報PRアドバイザーの佐藤猛さんが、6月27日に亡くなられた。佐藤さんは元クラシエグループの名物営業マンで、リタイア後は同施設に生涯を捧げ、難病の子どもたちのサポートや、施設維持のため支援者の募集に奔走された。このほど支援団体の1つ、日本チェーンドラッグストア協会の江黒純一副会長(クスリのマルエ会長)が、天国の彼に宛てた手紙を書いてくれた。
佐藤さんへ
クラシエホームプロダクツ時代は、必ず年に1・2度は弊社本部に挨拶に来られましたね。そのあと蕎麦屋に寄られ、満足して帰っていかれたのを思い出します。
クラシエを退職された後にも挨拶にみえられ、「ボランティアでそらぷちキッズキャンプの仕事を手伝う」と、イキイキとした顔でおっしゃられたことが昨日のようです。あの時はちょうど、蕎麦屋さんが定休日でした…。
病気療養中でお会いする機会が減りましたが、今春に久々にお会いした貴方が、一回りも二回りも小さくなってビックリしました。抗ガン剤の治療中であると話され、その時も蕎麦は食べずじまいで、「次の機会にぜひ…」と言って帰られましたね。
治療で大変な思いをしていたのに、貴方はいつも笑顔を絶やさず、問屋メーカーさんにそらぷちの啓蒙活動(昔の営業手腕を発揮して)をされていました。その一環で6月9−10日に、チェーンドラッグストア協会の池野会長、委員長のサツドラ富山さん、協力メーカーさんや記者さんを招いた視察が実現しました。貴方もそれに同行し、ちょっと無理をされたのかも知れませんね。
協力企業も増え、施設がこれから軌道に乗るという矢先に亡くなってしまいましたが、貴方の蒔いた種は、佐々木健一郎事務局長を始めとする、そらぷちの皆さんと、チェーンドラッグストア協会の全員で育み、大輪の花にして、佐藤さんの墓前にたむけます。もちろん、蕎麦といっしょに!
どうか天国で、難病で亡くなられたそらぷちの子供たちのお世話をお願いします!
今まで本当にありがとうございました。
JACDS副会長・クスリのマルエ会長 江黒純一
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