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医療の世界へLet’s Go!!!
新人薬剤師・チルロッチの連載「とある薬剤師の日常」⑦

第7回:「狭間編」

~薬学生と薬剤師の視点の違い~



こんにちは!徐々に昼間は半袖を着れる暑い日も多くなっていますが、ゴールデンウィーク明けの社会人にとっては、精神的に疲れてくる頃でしょうか。その1人であるチルロッチです(笑)。ここ最近は、4月入社の新社会人にとって正念場といった時期が続いております。会社に行きたくない、、、と思う日もあるとは思いますが、あまり気負いすぎずに平常運転で一緒に進んでいきましょう!本日は、そんな私のちょっとした嬉しい出来事や葛藤を共有できればと思っています。数えたらキリがないかもしれませんが、その中でもいくつかかい摘んでご紹介しますね。


徐々に馴染んできた、、、?


病院での1日は、まず挨拶から始まります。どこの職場でもそうかもしれませんが、病院では様々な職種が多数いるので、知らない人同士でも挨拶するのが日常となっています。多分その日の朝だけでも、30回くらいは挨拶しているかもしれません(笑)。これも業務の一つといったところでしょうか。

もちろん新入職の職員も多くいるため、すれ違う際や更衣室で遭遇する際は、時折雑談をしたりもします。他の業種の人と仕事とは全く関係ない話もするので、意外とこれがリフレッシュの時間になったりもしており、楽しいです! その後は、朝礼から通常業務へと移っていくのですが、その流れにも順応してきており、最近では自宅でギリギリまで寝てようと考えることも増えてきました。これがいわゆる慣れっていうやつなのでしょうか?遅刻はしていませんよ(笑)。

「物事に1カ月取り組めれば、それは自分のものとして定着し、習慣となる」。これは、なにか苦手な分野に取り組む際に、一つの目標としてよく挙げられる文言です。勉強を継続的に取り組みたい!や、ダイエットを本気で頑張りたい!と考えたことのある人でしたら、なんとなく聞いたことがあるかもしれませんね。私自身は仕事でも同じだと思っており、どんな職場であっても、新鮮さは次第に薄れ、自分をその職場の人間として認知するようになるでしょう。

それと引き換えに失ってしまうものは、その職場に対する第一印象です。働き続ける上では必要不可欠不要ではないかもしれませんが、業界を俯瞰して見る場合にはまた別です。私自身は病院薬剤師という立場ではあるものの、正直に言うならその括りで収まりたいとは思いません。私と周囲のちょっとした認識の問題というだけで、括られても別にどうということはありませんが(笑)。そう考えるのは以前の連載にも載せましたが、やはり病院という枠に捕らわれずに地域単位で薬剤師がケアをしていく必要があると考えるからです。病院で働き始めてから、これを忘れがちになってしまうこともありましたが、「初心忘るべからず」で進んでいきたいと思います!


薬剤師が輝ける業務とは?


前回の連載で軽く紹介しましたが、病院には調剤業務と病棟業務があり、最初の半年程度は前者を行うことがほとんどの病院で課されています。私は慢性期の病院に所属していますが、急性期や回復期でもこれは同様で、業務をこなしながら医薬品の知識を覚えていくというのが必要にもなるからです。ただ、業務が単調になりがちとなり、肉体的にも疲れてくる業務でもあるため、先の見えない沼に浸っているような感覚になります。先輩方もそれを知っているのかよく心配して声を掛けてくれますが、空元気な返しをしてしまうこともしばしばあります(笑)。

その中でも、未来を見据えるための希望も見えてきました。少し前に、処方箋の「入力」という業務を行うことがあったのですが、私の拙い知識でお医者さんの処方変更を提案することがありました。正直、今の調剤業務では患者さんと直接やり取りできることは無く、やりがいを見失いそうに何度もなっていました。それでも、「私がこの患者さんの薬を変更して服用してもらった」という事実は、私自身のモチベーションに繋がることとなったため、病棟業務を行えるようになるまでは、もうしばらく粘り強く頑張ろうと思えました。もちろん、病棟業務が始まってからが本番なのですが、、、。その内容に触れるまではもうしばらくお待ちください(笑)。

今月は気分の浮き沈みが激しい日々を過ごしていましたが、皆さんもそういった心の揺らぎがあると勝手に思いながら一緒に頑張れればと思います!

次回は、私と同じような1年目の新人薬剤師から話を聞き、それぞれの業種ごとの考え方の違いや面白さをお伝えできればと思っています!私も知らない、色んな世界を知れるきっかけになるので楽しみに書かせてもらおうと思います。お楽しみに!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。