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DMS新春政策セミナーに製配販が結集

特別講演は原田教授の「Z世代を狙ったマーケティング」
事例セミナーで各社のマーケティング戦略を披露

ドラッグストアMD研究会(DMS、石田岳彦会長)は25日、第195回合同定例会となる新春政策セミナーを開催した。リアルとリモートのハイブリットでおこなわれたが、3年ぶりのリアル開催会場(室町三井ホール&カンファレンス)には製配販の会員ら約200人が集まった。

特別講演に登壇した芝浦工業大学の原田曜平教授は、「Z世代を狙った今後のマーケティング戦略」について話した。90年代半ば以降に生まれたZ世代が、今後の消費を牽引する団塊Jr.やポスト団塊Jr.への情報拡散役を担っているとし、その行動の把握がビジネスに必須だと指摘した。

Z世代が差別化された攻めと守りの消費意識を持つことに言及し、SNSなどから発信され流行した具体例も紹介。このほか(Z世代を含む)若者が、LGBTQへの意識が高い一方で、実はSDGsの意識が低いという傾向も示した。

「返品ゼロへ」トモズ德廣社長が提言

事例セミナーでは、トモズの德廣英之社長が「マーケティング戦略・取り組み事例・今後のビジョン」の演題で登場。コロナ禍で2020年度業績が落ち込んだが、「都市型店舗のドミナント展開」「高い調剤併設率」「本部と店舗の連携スピード」でそれを乗り越え、21年度、22年度に業績を回復している状況を話した。

さらに返品削減に向けたアクションを紹介し、2015年度に5.33%あった返品率がアクション開始の翌年に半減し、直近では1.30%に縮小している事実を公表。「トップの強い意志がバイヤーの意識を変える。今後は返品率ゼロを目指す」(德廣社長)と語っていた。 ご参考:DgSのSDGs最前戦《後編》トモズの場合 https://hoitto-hc.com/2822/

続く事例セミナーは、スギ薬局の森永和也取締役・DX戦略本部本部長兼社長室室長による「トータルヘルスケア戦略の推進〜デジタル接点の拡大による顧客生涯価値の向上」。DXを用いるための組織構造とDXの領域を説明し、現在取り組んでいる事例とその効果、課題を話した。

2人目の特別講演では、ファミリーマートの足立光エグゼクティブ・ディレクターCMOから、同社のマーケティング戦略が紹介された。コンビニ業界No.3の同社の強みと弱みを把握しつつ、戦略の差別化で顧客獲得に成功している事例を伝えていた。

その後十分な感染対策のもとに賀詞交換会が行われ、久々に顔を合わせた面々が情報交換をした。なおDMSはドラッグストアの産業化を目的に95年に発足したマーチャンダイジング(MD)の研究機関で、ここでの議論を通じ99年に日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)が設立された。参加対象はすべての小売業、メーカー、ベンダー、ストアサポート企業で、現在も広く会員を募集している。

ドラッグストアMD研究会(DMS)の概要はこちら:https://www.dms-web.jp/index.html