アクシスが提供するクラウド型電子薬歴『メディクス』が、ポリファーマシー(薬剤の多剤併用)対策支援として複数の医療機関および受付日を横断的に検索し、対象の患者を抽出する機能をリリースした。今後同社は、ポリファーマシー対策に関する機能の強化を計画している。
ポリファーマシーは「Poly」+「Pharmacy」で「多剤併用」を示す造語が由来。厚生労働省の「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」では「多剤服用の中でも害をなすもの」をポリファーマシーと呼び、単に服用する薬剤数が多いことではなく、それに関連して薬物有害事象のリスク増加、服薬過誤、服薬アドヒアランス低下等の問題につながる状態としている。
処方薬剤を見直し、適正化を図ることは、「薬物有害事象リスクの低減」「高齢者に対する安全・安心の提供」「薬剤コストの低減」など、多くのメリットに繋がる。クラウド型電子薬歴『Medixs』 はこれらの実現を支援することで、社会問題の課題解決を目指す。また、この機能強化により、服用薬剤調整支援料の算定作業をアシストすることができるようになる。