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【インタビュー】「レイデル ポリコサノール10」が切り開く“コレステロール〟〝血圧〟の新たな地平線

レイデルジャパン ジョン・スージー代表取締役 インタビュー

 日本人の主な死因である動脈硬化・心筋梗塞などの心血管疾患や高血圧症による死亡者数は令和5年に376万人にのぼり、一位の悪性腫瘍(がん)に次ぐ数となった(厚生労働省の令和5年人口動態統計月報年計より)。これらの疾患には、血液に蓄積された血管プラークが関係していると考えられる。レイデルジャパンはこの問題に早期から着目し、食経験がある素材から課題に向き合ってきた。同社が研究開発を行った「キューバ産サトウキビ由来ポリコサノール」(以下キューバ産ポリコサノール)は医療レベルの機能性食品として長い食経験を有し、キューバ人々の健康寿命を支えてきた実績を持つ。その「キューバ産ポリコサノール」を関与成分とする「レイデル ポリコサノール10」の日本での販売が本格化している。同社代表のジョン・スージー氏にお話をうかがった。(取材・記事=中西陽治)


医療関係者も注目する「キューバ産ポリコサノール」のメカニズム

――駐日キューバ大使館で行われた「キューバ産ポリコサノール」に関する記者会見(参考記事:【レポート】キューバ産サトウキビ由来ポリコサノールに血管プラーク改善作用)は非常に注目を集めていました。

ジョン・スージー氏:ありがとうございます。おかげさまで「キューバ産ポリコサノール」の記者会見はとても好評でした。メディアはもちろん、医療関係の人達より「キューバ産ポリコサノールは素晴らしい。自身でも試してみたい」とのお声をいただいています。

「キューバ産ポリコサノール」を機能性関与成分とする機能性表示食品「レイデル ポリコサノール10」にも触れていただき、「こんなに良い商品がなぜ今まで日本になかったのか」という声もいただいています。

私たちは長寿因子と言われるHDL(善玉コレステロール)の重要性を伝えるとともに、その解決策となる「キューバ産ポリコサノール」の提供を通して、感動を与える存在になりたいと思っています。

――「レイデル ポリコサノール10」とはどのような商品でしょうか。

ジョン・スージー氏:キューバ産サトウキビ由来ポリコサノールを関与成分とする「レイデル ポリコサノール10」は「血中総コレステロールやLDL(悪玉)コレステロールを低下させ、LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロール値の比率を改善することが報告されています」と「血圧が高めの方の血圧を下げる機能が報告されています」を表示する機能性表示食品です。つまり機能性表示は「コレステロール」「血圧」です。

「レイデル ポリコサノール10」は一日摂取目安量が1~2粒のサプリメントで、当社の販売ルートと、アルフレッサ ヘルスケアさんの専売品としてパウチ型をご用意しています。パウチはドラッグストアでお取扱いする上で、差別化を図り、トライアルしやすいでしょう。


「ポリコサノール」通じコレステロールの正しい理解を促進

――機能性に関するエビデンスやメカニズムはどのように研究されているのでしょうか。

ジョン・スージー氏:当社はオーストラリアに医療GMPライセンスに適合した製造工場を持っています。

研究は韓国で行っており、昨年、第一回の「長寿因子HDLシンポジウム」を開催しました。

機能性関与成分であるキューバ産ポリコサノールは、8つの高級脂肪族アルコールの組成物から成り立っており、各成分の含有量または割合が規格化された基準数値範囲内に収まらなければなりません。この規定値に収まらないポリコサノールは処分されます。したがって原料自体がとても高価です。
一方で、2つの組成物で成り立つポリコサノールもあるのですが、機能が科学的に立証されているのはキューバ産ポリコサノールしかありません。

これがわれわれの商品づくりにとって「キューバ産ポリコサノール」でなくてはいけない最も大きな理由なのです。

――血管の衰えが体全体の疾患に及ぼす影響は一般の方こそ知っていただきたいことですよね。

ジョン・スージー氏:おっしゃる通りです。

私たちの主なターゲットは40代以上の男女です。全ての病気は血管と関係していて、この層か歳を重ねるにつれて、血管が詰まりがちになります。しかしその詰まり具合は体感で得られず、進行する症状が分かりづらいというリスクがあります。

血管を詰まらないようにするのはもちろんですが、破裂しない健康な血管を作ることが大切なのです。

皆さんに知ってほしいことは、HDLとLDLはコレステロールの〝運搬体〟であるということです。
コレステロールの約80%は肝臓で作られ、残りの20%は食事から摂取されます。このため、食事をコントロールしても、コレステロールそのものの管理は難しいのです。

【キューバ産ポリコサノール」がLDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールのバランスを整えるメカニズム】

LDLを下げ、HDLの質と量を高める「ポリコサノール」

ジョン・スージー氏:肝臓で生成されたコレステロールはLDL(悪玉)コレステロールという形で血液中に送り出されます。血中のLDLコレステロールは偏った食事などにより増え過ぎたり、酸化されることにより血管壁に付着し膨らみ、血管を狭くします。また余分なコレステロールはHDL(善玉)コレステロールの形で肝臓に回収されるが、回収の効率が悪くなると、同様に血中のLDLコレステロールが多くなり、酸化され血管壁に付着し、血管が狭くなってしまいます

 そのため、LDLとHDLのバランスが重要になってきます。LDLとHDLのバランスを反映するLH比率は「LDL÷HDL」で導き出され、その値は1.5以下の場合、血管内の状態はきれいで健康な状態、2.0から血管内コレステロールが蓄積している状態と示され、数値が2.5以上大きくなるほど血管内で血栓ができている可能性があり、健康リスクが高まります。

「ポリコサノール」を摂取すると、コレステロールを抑えるAMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)を活性化させることができ、コレステロール合成のスピードを調整するHMG-CoA還元酵素の活性を抑えられるため、肝臓内でのコレステロールの合成速度が遅くなります。

その結果、肝細胞の外で代わりにコレステロールを吸収するため、LDLの受容体が増加し、血管内を流れていたLDLコレステロールが肝細胞内に吸収され、血中のLDLコレステロール値が減少します。

さらに「ポリコサノール」はHDLの量と質を改善します。
「ポリコサノール」にはCETP(コレステリルエステル転送蛋白)の働きを抑制する効果があります。
CETPとはたんぱく質の一種で、普段はHDLに付着しているが、LDLと出会うと、HDLとLDLを接続し、HDLにあったコレステロールと中性脂肪をLDLと交換します。
そのため、CETPが活性化するとHDL中のコレステロール量が減少し、中性脂肪の量が増加するためHDLが小さくなり数も減少してしまいます。

しかし、「ポリコサノール」は、CETPの通路にあるコレステロールの形とほぼ同じなので、CETPの通路の中に「ポリコサノール」がすっぽりとおさまります。
そのため、HDLは自分のコレステロールをLDLに渡さず、より大きく健康的になり品質が高くなり、量も増加します。

これらのことから、「ポリコサノール」は、LDLを下げ、HDLの質と量を高める、ということが明らかとなっています。

――「長寿因子HDLシンポジウム」でもこれだけのエビデンスを披露されたのでしょうか。

ジョン・スージー氏:はい。それらのエビデンスは論文化されています。そしてそのエビデンスを紹介したシンポジウムでアルフレッサ ヘルスケアさんと出会ったのです。(参考記事:アルフレッサHCと医療の「2025年問題」解決へレイデルジャパンが専売契約

われわれの研究では医薬品レベルのものを有しており、医薬品成分のスタチンとはメカニズムが違います。スタチンは完全にHMG-CoA還元酵素を抑制するのですが、ポリコサノールはAMPKを調整するため、作用機序が異なるのです。

スタチンは安価であり、LDLを下げる点においては素晴らしい医薬品成分です。
しかしながら副作用が重く、長期的な服用においては肝臓や腎臓への負担が大きいです。
一方でポリコサノールはLDLも低下させHDLも改善することができます。ポリコサノールという一つの成分で、いろんな機能を持つ、という科学的根拠は私たちしか持ちえない研究成果なのです。

「長寿因子HDL研究会」代表の上原吉就教授による、キューバ産ポリコサノール摂取群と非摂取群に分けた日本人32人のヒト臨床試験の論文が、2024年1月8日に国際学術誌の「Frontiers in Nutrition」(https://www.frontiersin.org/) にて掲載されました。

HDLはコレステロール運搬体で、その最も重要な役割は、動脈壁に蓄積したプラークから過剰なコレステロールを取り除き、そのコレステロールを肝臓に運び代謝することです。すなわちHDLがコレステロールを引き抜く能力(CEC)がHDLの質を決定づけます。

 臨床試験の結果で、「キューバ産ポリコサノール」が血管内に蓄積したコレステロールを引き抜く能力を向上し、心血管の主な要因である血管プラークを改善する作用があることが立証されました。これは世界で初めて「血管プラークを改善する天然成分」として立証されたことを意味します。

 これが「キューバ産ポリコサノール」が血圧を下げる機能を持っていることの証明になるのです。

大手ドラッグでの取り扱いが順次開始

――オーストラリア、韓国で高い評価を受けている「レイデル ポリコサノール10」ですが、日本での展開目標は。

ジョン・スージー氏:韓国のマーケティングでは、機能性の研究、教育に力を入れています。教育、とは正しい情報の伝達を目的としたものです。正しい情報の伝達は、科学的根拠に基づいた第三者の視点がなくてはならないでしょう。

韓国ではテレビでドキュメンタリー番組を放送しています。キューバの医療システムを紹介しながらポリコサノールの優れた性質を伝えているのです。
テレビCMも、リテラシーの高い人に向けた教育系の番組で放送しています。イメージだけの広告ではなく、メカニズムを教育的観点でお伝えしているのです。

そのために「長寿因子HDL研究会」を立ち上げたのです。
福岡大学スポーツ科学部の上原教授が会長となり、われわれメーカーが伝えられない科学的根拠から振興していきたいと考えています。

次はCRM(顧客関係管理)です。「レイデル ポリコサノール10」を実感していただいた方々を大切にしていく、という方針です。

これを世界から、日本に向けた展開にしていくべく活動しています。

〝コレステロールや血管ケアの市場を変えたい〟

――「レイデル ポリコサノール10」はどれくらい拡販されているのでしょうか。

ジョン・スージー氏:ドラッグストア・薬局の現在3,000店舗でお取扱いが始まっています。5月から大手ドラッグストアチェーンの3,000店舗で配荷が決定しています。少し先ですが9月にも大手ドラッグチェーンでの取扱いが始まる予定です。

予防領域に力を入れている店舗さんとの親和性が高いですし、私たちが期待しているのは、お客様から信頼されている店舗・スタッフの手からお届けしてほしい、ということなのです。信頼をベースにした店舗でこそお取扱いしてほしいと思います。

ドラッグストアはもちろん、調剤薬局さんでもお取引が始まっています。
調剤薬局さんは、お薬を受け取りに来られる方にコミュニケーションされていますよね。その人たちから、ポリコサノールの良さを伝えてほしいのです。エビデンスとメカニズムが優れていたとしても、メーカーと専門家では情報伝達の質が異なります。

私たちは商品に確固たるエビデンスとメカニズムを込めてご提供したい、そしてその商品を信頼する店頭スタッフを通じてお渡ししていただきたいです。こうすることで感動が人の手から伝わると思うのです。

私たちはコレステロールや血管ケアの市場を変えたいと思っています。
例えばみなさんは「コレステロールは悪いものだから下げなければならない」という考えをお持ちだと思います。

それは厳密には違っていてコレステロールを下げればいいのではなく、HDLとLDLのバランスこそが大切なのです。この正しい情報へのアップデートこそが市場を変えることにつながると確信しています。

私たちのビジョンは、商品を情報とともに伝えることで健康のベネフィットを提供することです。
正しい健康情報を伝えることが私たちの使命でありミッションだと思っています。

――ありがとうございました。

レイデルジャパンのジョン・スージー代表