ウエルシアホールディングスは10日、取引先会「共栄会」の総会を開き、会計報告と各議案の全てを承認した。
8年にわたり共栄会会長を務めた畑中伸介氏(あらた会長)が任期満了となったのを受け、新会長に荒川隆治氏(アルフレッサホールディングス社長)が選任された。なお畑中氏は名誉会長の職についた。
会の冒頭にウエルシアHDの池野隆光会長兼社長が挨拶し、先の報道にあった前社長の不祥事を詫びた後、ツルハHDとの統合作業に言及し、「現在イオンを含む3社間で、統合のシナジー算出や海外展開まで、幅広く話し合っている。3年後の2027年に統合を完了するスケジュールだが、個人的にはもっと早く進めた方が良いと考えている」と述べた。
また新たにグループに加わる、エクスチェンジ(3月に完全子会社化)、とをしや薬局(6月に完全子会社化)、ウェルパーク(9月に完全子会社化)の各トップを壇上で紹介し、月末の株主総会で承認を受ける新役員を案内した。
池野会長兼社長は「今後も調剤併設型ドラッグストアをつくり、地域の力になる企業であり続けたい。我々のあるべき姿は何かを常に問いながら、高齢化に突き進む社会を少しでも支えることを念じて活動していくので、皆の応援をお願いします」と語っていた。
総会後は、石坂産業の石坂典子社長(ウエルシアHD社外取締役)が、「Sustainability(持続可能)からRegeneration(再生)へ」と題して講演。後の懇親会では来賓として日本薬剤師会の山本信夫会長、日本保険薬局協会の三木田慎也会長、日本病院薬剤師会の武田秦生会長が挨拶した。いずれも池野会長兼社長の呼びかけに応じたもので、3団体会長からは、業種・業態を超えて医薬品の安全・適性な提供に向けてドラッグストア業界と手を携えていく、という意志が示された。