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【ウエルシア】うえたん号で遠隔健康医療相談を開始

過疎地域や病院・クリニック不足地域の生活者を支援

ウエルシアホールディングスは、2024年4月10日より医療法人社団ゆみのと協働で、移動販売車「うえたん号」に搭載している大型モニターを通じて行うオンライン健康相談サービス「遠隔健康医療相談」を開始した。

 ウエルシアHDのグループ会社のウエルシア薬局が運営する移動販売車「うえたん号」は、4月10日より、移動販売車に搭載された大型モニターを通じて「遠隔健康医療相談」の提供を開始し、過疎地域や近隣に病院やクリニックがない地域生活者の支援を始めた。ウエルシア薬局は「だれひとり取り残さないまち」の実現、地域社会へ安心・安全を提供するインフラ機能を担うべく、移動販売車「うえたん号」の運行を開始しており、現在までに稼働している13の自治体、計17台の「うえたん号」で「遠隔健康医療相談」を提供している。(参考記事:ウエルシア×横瀬町「うえたん号」出発式レポート

「遠隔健康医療相談」の模様
大型モニターで相談に応じる

実店舗で始まったゆみの医療スタッフとの連携が移動販売車に

遠隔医療については、厚生労働省による「オンライン診療その他の遠隔医療の推進に向けた基本方針」において、情報通信技術の発展、地域の医療提供体制や医療ニーズの変化を背景とした需要の高まりについて記載がされている。

これを踏まえウエルシア薬局は、2024年2月より「ウエルシア薬局イオンタウン幕張西店」および「ウエルシア薬局田町グランパーク店」において、ドラッグストア店舗内の専用ブースにモニターを設置し、オンラインでゆみのの看護師を中心とした医療スタッフから健康相談を受けられるサービス「遠隔健康医療相談」をスタートした。(参考記事:創業から50年、ランキング1位のウエルシアが新路線【ヘルスケア・レポート】

遠隔健康医療相談のサービス内容は、風邪などの軽微な症状や予防接種や健康診断などの一般的な健康に関する相談、家族の健康や介護についての相談などを無料で受け付ける。
 ウエルシアグループでは、今後新たに運行を開始する移動販売車においても「遠隔健康医療相談」を提供していく予定。

移動販売車「うえたん号」の活躍の場が広がっている

【遠隔医療について】


2018年3月に作成され、2023年3月に改訂された「オンライン診療の適切な実施に関する指針(以下、本指針)」によると、遠隔医療とは「情報通信機器を活用した健康増進、医療に関する行為」と定義されている。
遠隔医療のうち、相談者の個別的な状態を踏まえた診断など具体的判断は伴わないものや相談者の個別的な状態を踏まえた疾患の罹患可能性の提示・診断等の医学的判断を伴わない行為については「遠隔健康医療相談」と定義されており、本指針の対象とはしないものの診断等の相談者の個別的な状態に応じた医学的判断を含む行為が業として行われないようマニュアルを整備し、その遵守状況について適切なモニタリングが行われることが望ましいとされている。
参考リンクオンライン診療の適切な実施に関する指針https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000901835.pdf