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スギ薬局 「おうち病院」と連携開始

オンライン処方せん薬受け取り拠点としてエリア拡大

 スギ薬局は4月8日よりアナムネが提供する「おうち病院」オンライン診療の連携薬局として連携を開始するとした。「おうち病院」はオンライン診療を提供し、そこから発行された処方箋を近隣の調剤薬局とつなぐ。現状約6,000の調剤薬局および調剤併設ドラッグストアと連携しており、この度のスギ薬局との連携で中部・近畿・関東の都市部を中心と周囲の地方都市エリアを広くフォローすることが可能となった。

 アナムネが提供する「おうち病院」は、自宅・職場・ホテル等から医師に繋がりオンライン診療・医療相談・健康管理ができるサービス。「医療相談」は24時間365日いつでもチャットにて対応することができ、「オンライン診療」は一般的な病院・クリニックが開いていない土日祝日や早朝・夜間(現在は8時~22時)でも受診できるのが特徴。

 薬の受け取りは、在庫の種類・量ともに安定している大手調剤薬局および調剤薬局併設ドラッグストア約6,000施設と連携しており、自宅近くや職場近く宿泊したホテルの近くなど、その日の生活に合わせて自由に設定することができる。そのため、これまでも病院・クリニックを受診しにくかった小さな子供を抱えた母親や女性固有の悩みを抱えていて婦人科を受診しにくかった女性などには、特に利用しやすいサービスとなっている。

 薬の受け取りのプロセスは、アプリの「おうち病院」にアカウント登録の後、アプリ上でオンライン診療を受ける病院と診療日時の選択、診療に必要な問診票の入力と薬局を選択する。決裁に必要なクレジットカード情報をアプリに登録し、指定した診療日時にアプリを通じてオンライン診療を受ける。オンライン診療が終了後、アプリから処方せんが発行され、FAXで指定の薬局に送信され、薬の準備ができしだい、受診者に連絡が入る。

 スギ薬局およびそのグループの調剤薬局は、中部エリア、関西エリア、関東エリア、北陸・信州エリアを中心に1,718店を展開しており、特に地場の愛知県において414店舗を展開している。また、店舗の調剤併設率も約81.8%と非常に高い。

 またスギ薬局は店舗を軸に、健康維持、予防・未病段階から、治療・介護・終末期までを一貫してサポートする、「トータルヘルスケア」を掲げ、地域密着型の医療・ヘルスケア支援を行っていることも大きな特徴で、地域のインフラとして、核店舗を中心に、顧客、医療機関や看護、介護施設、行政や大学、企業と連携し地域に密着したネットワークの構築、事業展開を推進している。

 今回、スギ薬局が「おうち病院」の処方せん受取り薬局として連携することにより、中部エリア、関西エリア、関東エリア、北陸・信州エリアにおける利用者の利便性が向上するものとみられる。


<利便性が向上するエリアおよび利用者>

・大阪・愛知・などの都市部の在住者

・埼玉・神奈川・三重・静岡・岐阜・兵庫・滋賀・富山・石川・福井などの地方都市の在住者


これまで、「おうち病院」は都市部だけでなく、全国47都道府県に生活者に多く利用されてきたが、今回のスギ薬局との取組みが始まることで、今まで以上に愛知・大阪・三重・北陸3県の在住者にとってより近くで薬を受け取ることが出来るようになる。