薬系卸の大木ヘルスケアホールディングスは2月6日、7日に東京流通センターで開催される「2024 OHKI春夏用カテゴリー提案商談会」について、メディア関係者に向けた事業部による事前説明会を実施した。大木が得意とするカテゴリー「医薬品」「健康食品」「コスメ&バラエティ」「快適生活」など各カテゴリーの見どころが披露された。【後編】(コンタクト&補聴器、快適生活、園芸/ペット)
「コンタクト&補聴器」事業部は、ドラッグストアならではの「コンタクトレンズ」と、「補聴器・集音機」をアピールする。
コンタクトレンズで「お試しできます」サービスで売り上げが上がった実例を紹介。
コンタクトレンズの購入チャネルは専門店や眼科がメインであり、ドラッグでのコンタクトレンズのシェアは1%に満たない。一方でレンズケア商品は60%のシェアを有しており、併売も含めて潜在するニーズは計り知れない。特に全国2万店のドラッグストアのアクセスを活用すべきと提案に力を込める。
大木がシンシア社と組んだ専売商品「アイウェル」(2weekタイプ)は、採用実績が約2,000店舗へと拡大しており、この度店頭でサンプルを配布する「お試しサービス」でドラッグストアにコンタクトニーズを呼び込む。
また「補聴器・集音機」では、放置すると認知症の原因にもなりかねない難聴を、早期からフォローする。
聞こえの悩みを抱えながら補聴器を使用しているのは15%と言われ、補聴器はコンプレックス商材のため、「恥ずかしい」と、「高い」といった理由が挙がっている。
そこで大木は軽微な聞こえづらさを感じた時点での「きこえアシスト」といった集音機で対策開始を呼び掛ける。
「快適生活」事業部では衛生から介護まで幅広い商材を20カテゴリーに分け提案する。
導入では「日本人の寿命は世界に比べてどうなのか」と投げかけ、健康寿命が安定して長い山梨県を参考に地域住民の生活基幹業態の構築を目指す。
今回新たな提案としてドラッグストアの2階で簡易トレーニング施設を提供する「ドラ・トレ」が紹介される。
また台風、地震など災害大国とも呼ばれる日本において、生活基幹業態たるドラッグストアの役割として備蓄やローリングストックの呼びかけを行う。「ポケットトイレ」から発展したポータブルトイレ「トレッタ」や、未だコロナ禍以前と比較しても高い水準を維持するマスク需要に応じた商品を発表。
「園芸/ペット」事業部では医薬品卸としてペットのヘルスケアをテーマに健康寿命を延ばす商品・サービスを投げかける。
〝ネコさまがお喜びになる〟アイテムや、〝犬の暑さ対策〟といった鋭い着眼点からグレードの高い商品を紹介。
園芸では、来店頻度の高いドラッグストアでライトユーザーを取り込む施策を繰り広げる。
トライアル層にミニトマトが響いている「栽培セット」では、育てやすいが倒れやすい葉物野菜の飼育に対応した、支柱付きのオールインワン商品を展開。種類も朝顔やキュウリ、枝豆とラインアップを拡大させる。
また、日清グループとコラボした培養土「カップヌードル 土だけ」は、可燃ごみとして捨てられる扱いやすさと見た目の楽しさもあり、昨年ヒットした「ポテトチップス」(カルビー社)とコラボした培養土に続く商品として訴求に力を込める。
これらライト層へ向けた商品と同時に、店頭のおけるイベント提「種まきイベントの提案」も行う。