ウィルベース株式会社が、ドラッグストア等の来店客が店内に設置されたQRコードを自身のスマートフォン等で読み取ることで簡単にOTC医薬品の選定ができる『OTCファインダー』の提供を開始した。
同社は、薬剤師や登録販売者等の専門スタッフが、来店客に症状や既往歴等をヒアリングしながら適切なOTC医薬品等のヘルスケア商品を特定し紹介するためのタブレット端末専用のアプリ『Dカウンセラーneo』を2022年6月にリリースし、ドラッグストア等1,500店舗、3,000人以上の薬剤師、登録販売者が利用している。
独自アルゴリズムによって、薬剤師、登録販売者が総合感冒薬、胃腸薬、目薬、漢方薬等の効果・効能、特徴、添付文書や関連商品等の情報をスピーディかつ分かりやすく来店客に提示できるほか、症状や既往歴、嗜好等をもとに短時間で適切な商品を選定することを支援している。
一方、ドラッグストア等の「接客に十分な人員が割けない」、来店客が「自ら商品選定したい」という状況もあることから、「Dカウンセラーneo」と同じアルゴリズムとデータベースを活用した、来店客が自身のスマートフォン等でOTC医薬品の選定ができるサービス「OTCファインダー」の提供を開始することになった。外国人観光客の来店増加に伴い多言語での医薬品の接客対応が求められており、当サービスはインバウンド対応を支援するサービスにもなる。「OTCファインダー」は、ドラッグストア等におけるOTC医薬品の接客応対、インバウンド対応をバックアップする。
■『OTCファインダー』利用の流れ
①売場にQRコードを掲載したPOPを設置
②来店客が自身のスマートフォン等でQRコードを読み取り
③自身の症状を選択し、商品比較表を確認
④自身のこだわりや既往歴等に基づき、商品を絞り込み
⑤商品を選定
⑥添付されたクーポンを表示し、レジにてお会計(※導入企業によりクーポン設定が可能)
<図:『OTCファインダー』のイメージ>
■『OTCファインダー』を用いたインバウンド対応
外国人は、ブラウザの自動翻訳機能を活用することで、接客を受けることなく自ら様々な言語でOTC医薬品をスピーディに選定することができる。
<OTC医薬品販売時におけるインバウンド対応上の課題>
・欧米、中国、台湾のほかタイ、ベトナム等あらゆる国からお客様が増えているが、対応できるスタッフを配置できない
・翻訳ツールやオンライン通訳の導入は費用が高い
・インバウンド対応店は来店客が多く、接客に人が割けない
<図:『OTCファインダー』多言語対応のイメージ>
■『OTCファインダー』の利用価格例
<100店舗でご利用の場合>
初期費用:600,000円
月額費用:350,000円
1店舗あたりの月額費用:3,500円