「国産焙煎ごぼう茶」ブランドで知られる食品メーカー・あじかん。これまで同社は、ごぼう茶の市場開拓に注力し、ドラッグストアからの支持を拡大。今では数多くのドラッグストア店頭に「国産焙煎ごぼう茶」が陳列され、「ごぼう茶=あじかん」という強い印象を、業界関係者と一般消費者に定着させてきた。2020年には機能性表示食品としてリニューアルし、「お通じを改善する」といった訴求点を明確にすることで、ユーザーの裾野を広げてきた実績を持つ。
そんな同社が、4月に機能性表示食品「キレイごぼう茶」をドラッグストアなどで新発売する。ヘルスクレームは「肥満気味な方の体重やお腹の脂肪を減らすのを助ける」、機能性関与成分として葛の花イソフラボンを活用した健康茶だ。
同社は「ドラッグストア業界向けの展示会で『キレイごぼう茶』をご紹介させていただきましたが、味の評価が非常に高く、興味を示される方々も多くいました。もちろん『焙煎ごぼう茶』がメインであるのには変わりありませんが、ダイエット・美容に関心を持つお客さまを取り入れることで、ブランド全体の底上げに繋げていきたいと思っています」と、今後について語る。
ドラッグストアにおける健康茶の市場に目を向けると、上位15製品中7製品が機能性表示食品を取得しており、その中で同社の「焙煎ごぼう茶」がトップを独走している状況にある。
今回上市する「キレイごぼう茶」についても、機能性表示食品であり、同社の“第2の製品”として、どのように市場に定着していくのか、ドラッグストア関係者はぜひ注目したいところだ。
また同社は今年2月に「焙煎ごぼうサプリエラスチン+(プラス)」を上市している。この製品は、あじかん初のサプリメント商材であり、「加齢とともに低下する血管のしなやかさ維持に役立つ」というヘルスクレームを持つ機能性表示食品(機能性関与成分:カツオ由来エラスチンペプチド)だ。原料には、「国産焙煎ごぼう茶」と同じ良質な国産ごぼうを使用しており、ごぼうの焙煎も「国産焙煎ごぼう茶」と同じ特許製法で行なっているという。
サプリメント市場に参入した理由について、同社は「これまで『国産焙煎ごぼう茶』を主軸として健康茶市場の活性化に取り組んできましたが、ヘルスケアにおけるごぼうの可能性はまだまだ存在すると考えています。当社にとって、サプリメントは初めてのチャレンジになりますが、ぜひ『血管のしなやかさ』を訴求点とした機能性表示食品を盛り上げていきたい。そのためには、自社製品だけではなく、他社製品を含めた売り場全体で提案していくことが不可欠と認識しています。売り手であるドラッグストア関係者さま並びにお客さまのニーズを探りながら売り場提案に取り組んでいきたい」と語る。
現在、スギ薬局やトモズ、マツモトキヨシなど、店頭に血管年齢測定器を設置しているドラッグストアが増加している。誰でも気軽に測定が可能な数値であるからこそ、ユーザーにとって予防に向けた第一歩にもなり得る。「膨張する医療費をどのように抑制していくか?」、これはドラッグストア業界における大きな課題であり、その中でも「生活習慣病を中心とした予防可能な疾患を、いかに予防させていくか?」という切り口が重要視されている。これを実現させるための1つの武器として、ドラッグストアは「焙煎ごぼうサプリエラスチン+」を活用したいところだ。