ヘルスケア情報サイト「Hoitto! ヘルスケアビジネス」(ヘルスケアワークスデザイン株式会社)

半数が気にする手・手の指、足・かかとの“乾燥”/Fromプラネット第240号より

~この時期最も肌の乾燥を感じる地域は…?

本格的な冬を迎え、肌の乾燥が気になる季節となったた。気温の低下に伴う空気中の水分量低下や、汗・皮脂の分泌量減少などが冬の肌乾燥の要因とされるが、さまざまな肌トラブルを引き起こすこともあり、「冬場は肌ケアが欠かせない」という人も多い。日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット(坂田政一社長) が今回公表する『Fromプラネット』(第240号)は、「肌乾燥対策に関する意識調査」。乾燥に悩む生活者に向けた接客や売場づくりの参考にしていただきたい。
※回答率(%)は小数点第2位以下を四捨五入し同第1位までを表示しています。そのため、内訳の合計と表示値が異なる場合があります。

6割が “気になる” 肌乾燥

肌乾燥の気になり度をたずねたところ(図表1)、「とても気になる」18.8%、「やや気になる」41.8%と、合わせて6割が「肌乾燥が気になる」と回答。「あまり気にならない」を含めると、程度の差はあれ9割近くの人が肌の乾燥を感じているようだ。さらに、乾燥が気になる時期について月別にたずねた結果をみると(図表2)、最多は「12月」66.1%で、「1月」65.7%、「2月」64.4%も各6割超に。

秋の訪れとともに乾燥が気になりはじめ、12~2月にピークを迎えるが、地域差もみられる。たとえば、北関東と南関東では1・2月の比率が特に高く、1月は7割超に。西高東低の気圧配置で晴れの日が多いほか、大陸からの季節風が日本海側で降雪をもたらした後に2000~3000メートル級の山を越え乾燥し、“からっ風”となって吹きつけることが背景にある。中国・四国も12~2月に全体よりも高値なのは、瀬戸内地方を中心に地理的な要因によるものだろう。一方、近畿のほか、降雪量が多い北海道や東北では、1・2月は乾燥が気になる度合いが全体よりも低位となっていた。


表1
表2


女性の肌乾燥の原因は複合的?

次に肌乾燥の原因が何であると考えているかをみてみる(図表3)。「空気の乾燥」が67.6%と最多というのは納得できる。これに「年齢によるもの」56.1%が続き、これら2項目は過半数の人が挙げている。男女別では、多少の差はありながらも上位2項目は男女とも全体と同じ顔触れだが、3位以下では大きな差も。男性では3位の「水仕事などの家事」は16.1%と2位と大差があるうえ、3位以下は3.7ポイント内に収まっていた。片や女性は、3位の「水仕事などの家事」45.8%のほか、「エアコン、暖房機器の使用」と「水分の摂取不足」も各31.9%・26.6%の人が挙げており、肌乾燥の原因が複合的であると言えそうだ。


表3


手・足・顔…乾燥が気になる部位は?

一口に“肌の乾燥”と言っても、体の部位ごとに乾燥度合いや感じ方は異なるもの。そこで、肌乾燥が特に気になる部位をたずねた結果が図表4。49.3%と半数近くが挙げたのが「手・手の指」、これに2.4ポイント差で「足・かかと」46.9%が続いた。以下、「唇」「ほほ」「口の周り」「目の周り」といった顔の部位、四肢の「下腿」「ひじ」「ひざ」、さらに「背中」については2割強の人が挙げている。

男女別では、全体的に男性より女性が高率を示す傾向がみられた。特に男女差が最も大きいのは「足・かかと」26.5ポイントで、「唇」「目の周り」「口の周り」「ひざ」でも20ポイント超の差が生じた。さらに女性のベスト3を年代別にみると、20代では「唇」「手・手の指」「ほほ」なのが、40代と60代では「足・かかと」「手・手の指」「唇」となる。

「唇」は60代以下で40~50%台と安定的に高位を示しているが、30代から数値を伸ばすのが「手・手の指」。水事などの家事で手を酷使することが多いこの年代では、手の乾燥がより気になるのだろう。同様に、年代が上がるほど高値になるのが「足・かかと」。40~60代で6割台、70代以上では70.0%にのぼったた。かかとは皮脂腺のないため特に乾燥しやすく、ひび割れが生じたり、靴下やストッキングを履くときに引っ掛かりを感じる人も多そう。男性年代別では、「手・手の指」が60代以下で首位ではあるが、4割台と女性に比べ低位にとどまっている。


表4


肌乾燥ケア、“習慣的” な女性と “対症療法的” な男性

肌乾燥のケアについては、「乾燥が気になるときだけ」あるいは「乾燥が始まる前から入念に」など、さまざまなスタイルが考えられる。そこで肌乾燥ケアのスタイルについてたずねてみた(図表5)。23.5%と最多だったのが「乾燥する時期に関わらず、年間を通じてケアをする」で、4分の1近くは季節にかかわらず乾燥ケアを怠らないようだ。2位は「乾燥が気になりだしたら定期的にケアをする」20.4%、さらに対症療法的な「気になる症状がある時だけケアをする」18.9%が3位に続いた。また、乾燥が気になりながら「肌乾燥のケアはしない」人も15.9%と一定数いることがわかった。

男女別では、女性は上位3項目が全体と同じ顔ぶれだが、男性トップは「肌乾燥のケアはしない」24.1%と、ケアに無頓着な人が最多という結果に。これに1.3ポイントの僅差で「気になる症状がある時だけケアをする」22.8%、さらに「乾燥が気になりだしたら定期的にケアをする」17.8%が続く。この結果から、女性は通年、あるいは乾燥の季節になると習慣的にケアを行うが、男性は乾燥ケアに無頓着であったり対症療法的なケアにとどまっていることが見て取れる。


表5


乾燥対策の定番は“ハンドクリーム”と“リップクリーム” 

図表6は、肌乾燥対策としてどんなアイテムをつかっているのかの調査結果。56.9%と過半数が挙げたのが「ハンドクリーム」。図表4の乾燥が気になる体の部位で「手・手の指」がトップだったことと合致しており、家や職場の複数箇所に置いたり、外出時にもバッグに忍ばせて気になるときにケアをする人は多そうだ。2位は42.0%の「リップクリーム」。こちらも手軽にケアできることが数値を押し上げたと思われる。以下、「ボディクリーム」「フェイスローション・化粧水」「ボディミルク・乳液」といった顔やボディの乾燥対策アイテムが2割超となっている。

男女別にみると、こちらも女性が男性を大きく上回る項目が多く、「リップクリーム」の29.8ポイントを筆頭に「フェイスローション・化粧水」「ハンドクリーム」で20ポイント以上女性の方が高値となった。女性を年代別でみると、「ハンドクリーム」は50・60代の7割超を中心に40代以上で高い傾向があり、「リップクリーム」や「ボディミルク・乳液」「フェイスミルク・乳液」は、より下の世代に広がりをみせる傾向がある。なお、男性が5.6ポイント上回ったのが全体7位の「市販の塗り薬」。男性60代26.1%を軸に50代以上で20ポイント台となった。


表6


商品選択時、若年層の重視点は “気分が上がる” こと?

乾燥ケア用品購入に際しての重視する点についてもたずねてみた(図表7)。58.5%と最も多くの人が挙げたのが「保湿効果の高さ」というのは納得で、特に女性40代以上で高値となった。これに54.9%で「価格・コスト」が続くのは、物価上昇傾向のなか価格を気にせざるを得ないという面もありそう。性年代別では、女性は年代が上がるほど「保湿効果の高さ」「美容成分・アンチエイジング効果」に加え、「低刺激」「無香・微香」といった肌などへの負担の軽さを重視する傾向がある。若年層をみると、女性で「香りの種類」の高さが目を引くほか、男女とも「容器・パッケージ」、男性では「ブランドやメーカー」が全体に比べて高値となっていた。若年層は所持や使用することで “気分が上がる” ことを商品選択のポイントにしていることがうかがえる。


表7


肌乾燥、どうケアする?

以下は、肌の乾燥にまつわる悩みや対策など、肌乾燥についての自由回答。一口に“肌乾燥”と言っても部位や症状によって多様な悩みを抱える人が多いことがわかる。入念に対策している人がいる一方で、どう対策したらいいのか悩んでいる人や、仕事によって肌乾燥が深刻化しているケースもあり、根本的に対処できないのが難しいところ。肌ケア用品の香りについても、好きな香りで癒されたり気分を上げたりする人がいる一方で、無香料にこだわる人もいた。

《 肌の乾燥にまつわる悩みや対策など 》

【肌乾燥トラブルあれこれ】
● いくら保湿用の製品を塗っても乾燥して粉を吹く。旅行で数日対策出来ないとすぐに乾燥でアトピーのように赤くなる。寝ている間に知らぬ間にかきむしって朝起きると血が出ていてびっくりする。(女性・40代)
● とにかく顔の表面から皮膚片がポロポロ落ちて困る。クリームを塗っても一時しのぎに過ぎない。そのために加湿器を購入しました。
(男性・60代)
● 寒くなると特に指のひび割れが痛く、手のカサカサがいたがゆくなり苦痛に感ずることがあります。マジ助けてです!!(男性・70代以上)
● 去年からかかとの乾燥がひどくなってきており、今年からひび割れが靴下にひっかかるようになってしまった。就寝前にボディクリームを塗るようにしているが、どこまで効果があるのかよく分かっていない。(男性・40代)
● 空気が乾燥する時期は顔の肌が痒く、粉を吹きやすくなる。特にひげ剃りの後が顕著だ。化粧水でケアしてはいるが、あまり効果が出ない。肌の健康に必要な栄養素も不足していると感じる。(男性・30代)
● 手が乾燥してスーパーでの買い物の袋詰めの小さなビニール袋が開けられなくて困ります。(女性・70代以上)

【肌乾燥が始まる時期・兆しは?】
● 夏はエアコンによる乾燥、冬は空気の乾燥、季節の変わり目は花粉等のアレルギー反応で痒みがでる。皮膚を健全にできる方法を知りたい。(女性・50代)
● 秋も終わり頃になると下肢が痒くなってくるので、そろそろ保湿クリームを塗る頃かなと認識しはじめます。(男性・70代以上)
● 秋頃から頬辺りが乾燥しだして、メイクが上手くできない。(女性・40代)
● 冬場の朝に外へ出た瞬間に乾燥で顔がツッパって痛く、そろそろお手入れの季節だなと思います。(男性・60代)
● 頬周りにかさつきを感じたら水分、ビタミン類をとるようにしている。(女性・30代)
● 毎年秋の終わりごろに下半身の乾燥が始まり、カサカサになって痒くなるので、ボディクリームを買って塗っている。(男性・20代)

【乾燥の原因は仕事】
● 美容師をしているのでシャンプーで冬になると酷い手荒れをしてしまう。市販のハンドクリームは逆に痒みが出てしまったりするので、処方されたヒルドイドとステロイド軟膏を塗っている。(女性・30代)
● 訪問介護の仕事をしており、洗い物や拭き掃除などで水を使う場面が多い。自宅ではゴム手袋の使用でひび割れなどを防ぐことはできるが、仕事先では使いづらさがあり肌荒れや乾燥の防止に努められない。(女性・30代)
● 毎年11月頃ぐらいから手の乾燥が特にひどい。特に仕事中ダンボールなど触る機会が多いので乾燥しやすく大変です。仕事中はもちろん、夜寝る前にもハンドクリームを塗ってその上から手袋をして寝ます。(女性・20代)

【香り・無香料へのこだわり】
● 金木犀の香りのものを使っている。(男性・20代)
● 好きなブランドの好きな香りをつけるだけでテンションが上がる。(女性・50代)
● 香りのついたものは苦手で、無香料で効果が高い商品を選ぶのが難しい。(女性・70代以上)
● 身体は香りがあるクリームでもいいですが、くちびるには香料なしでないとつけたくない。(女性・50代)

調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「肌乾燥対策」に関する意識調査を実施。
期間:2025年11月26日~27日、インターネットで4,000人から回答を得ています。

■株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/ メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
■ From プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/shiru/from_planet/index.html株式会社プラネットが発信しているニュースレターです。消費財や暮らしに関する旬なトピックスなどをご紹介しています。