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【JACDS】平野副会長と西本理事が薬事功労者賞を受賞

 厚生労働省が10月20日(月)に「令和7年度 薬事功労者厚生労働大臣表彰」を行い、薬事関係者計65人が受賞した。一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)からは平野健二副会長(サンキュードラッグ代表取締役社長 兼 CEO)と、西本誠理事(株式会社ニシイチドラッグ代表取締役)が表彰を受けた。(取材=中西陽治)

 薬事功労者厚生労働大臣表彰は、長年にわたり薬事関係事業の発展向上に貢献し、薬事行政の推進に顕著な功績があった個人・団体に対し、厚生労働大臣がその功績をたたえ、その功労に報いるとともに、薬事行政の推進に寄与することを目的としている。

 令和7年度は薬剤師関係44名、医薬品製造業関係4名、医療機器関係1名、医薬品小売業関係4名、医薬品登録販売者関係4名、医薬品配置販売業関係5名、化学関係1名、化粧品関係2名の計65人が受賞し、表彰式には51人が参列した。

厚労省「OTC販売は薬剤師が果たす機能と役割」

 厚生労働省からは、医薬局長、総務課長、医薬品審査管理課長、医療機器審査管理課長、監視指導・麻薬対策課長、血液対策課長が参加。

 福岡資麿厚生労働大臣の代理で表彰式に立った宮本直樹医薬局長は、薬局薬剤師に関して「健康増進支援薬局の認定制度を導入し、外来や在宅での医療提供機能に加え、OTC医薬品等の販売や健康相談などが可能となり、多様な機能や役割を果たしていくことが期待されている」と述べた。

 そしてシステム面については「医療DXの取り組みも不可欠である。電子処方箋システムは現在、約9割の薬局に導入されている。調剤結果や登録率も全処方箋の8割に達している」とし「引き続き医療機関への普及に向けた取組を進めていく中で、薬事関係者の役割はますます重要になってくる。国民の生命と健康を守るため、これまでの経験や見識を活かし、後進の育成にも力を注いでていただくようお願い申し上げる」 と結んだ。

 薬剤師の職能および医薬品の提供体制を強化すると同時に、近年は医薬品小売業関係の評価も目覚ましい。

記念撮影に臨む西本理事(前列左)

JACDSは毎年のように受賞者を輩出

 今年はJACDSより平野健二副会長(表彰式には欠席)、西本誠理事の2名が受賞。また一般社団法人日本保険薬局協会(NPhA)より重森裕之副会長、元・常務理事の杉浦正氏の2名で計4名の医薬品小売業関係者が表彰を受けた。

受賞者代表の謝辞を見つめる西本理事(中央)

 JACDSでは昨年を除き、毎年受賞者を輩出している。令和元年には元・副会長の織田兵馬氏と櫻井清常任理事、令和2年は関伸治理事と森信理事、令和3年は池野隆光会長と榊原栄一副会長、令和4年は石田岳彦理事、令和5年は杉山貞之理事が受賞している(※役職は受賞当時)。