ヘルスケア情報サイト「Hoitto! ヘルスケアビジネス」(ヘルスケアワークスデザイン株式会社)

理想の睡眠は8時間台…実際は?/Fromプラネット第230号より

普段、目覚ましを使っているかを聞くと(図表1)、「携帯電話やスマホのアラーム」を使っている人が48.8%、音のみで時間を知らせる「目覚まし時計」を使っている人が17.8%、「目覚ましは使っていない」という人が35.4%となった。



普段目覚ましを使っていない人のうち、起きるべき時間に起きられている人は8割以上だった(図表2)。ただし、年齢が若いほど「起きられない」人の割合が高い結果となっている。



目覚ましを使っている人に、設定した時間に起きられているかを聞くと(図表3)、「設定した時間にきちんと起きられる」という人は73.8%、「(スヌーズ機能などで)何度も鳴らしたら起きられる」人が21.3%だった。男性の20代、30代、女性の20代から40代は、「何度も鳴らしたら起きられる」という割合が3割を超えていた。



平日の平均睡眠時間、休日の睡眠時間、そして理想の睡眠時間について、それぞれ聞いた。平日(図表4-1)について最も割合が高いのは「6時間台」(34.3%)で、次いで「7時間台」(28.9%)、「8時間台」(11.4%)と続いた。



休日の場合(図表4ー2)、1位と2位が逆転し、「7時間台」(33.3%)、「6時間台」(26.0%)の順となる。また「8時間台」は平日と比べて10ポイント以上増え21.5%となった。



理想の睡眠時間については(図表4ー3)、最も高いのが「8時間台」(40.9%)だった。実際の睡眠時間と比べると、かなりの人が理想よりも短い時間しか眠れていないことになる。

ちなみに理想の睡眠時間について「9時間以上」と回答した人は全体では7.5%だが、「女性・20代」では20.8%、「女性・30代」では14.3%と、男性やほかの年代の女性と比べ高い割合になっていた。「女性・20代」については、休日の実際の睡眠時間が「時間以上」という人も19.5%と、性年代別で見たときに最も高い割合だった。



「現在、自分の睡眠の質に満足していますか」という問いに対する答えは、「満足している」(17.9%)、「やや満足している」(34.9%)、「やや不満」(32.9%)、「不満」(14.3%)だった(図表不掲載)。

満足できていない理由は何か?睡眠の悩みを聞いたところ(図表5)、最も割合が高かったのが「トイレなどで途中に起きてしまう」(37.9%)だった。性年代別に見ると(性年代別の図表は不掲載)、「男性・60代」(50.9%)、「男性・70代以上」(58.9%)、「女性・70代以上」(50.9%)は理由に挙げた人が半数を超えた。同様に「夜中に目が覚めてしまう」も、年代が上がると増える傾向がある。

逆に「朝すっきり起きられない」「十分な睡眠時間が取れない」という人は若い世代のほうが高い傾向に。「睡眠の悩みはない」と回答したのが16.8%なので、年代によって原因とその割合に違いはあるものの、多くの人が悩みを抱えていることがわかる。



睡眠の悩みとして「十分な睡眠時間が取れない」という人を対象に、その原因を聞いた(図表6)。最も割合が高かったのは「寝る前にパソコンやスマホを見てしまう」。比較的若い世代で割合が高く、20代は56.5%、30代は58.1%、40代は52.3%の人が原因に挙げていた(年代別の図表は不掲載)。

次に割合が高いのが「寝ている途中で目が覚めてしまうから」だが、今度は年代の高いほうが割合が高く、50代は42.2%、60代は46.2%、70代以上になると61.5%が挙げている。また、上位2項目と比べると、3位の「なかなか寝付けないから」は、年代ごとの差が比較的小さく、最も低いのが60代の30.3%、最も高いのが70代以上の42.3%となっている。



睡眠のために実施していること(図表7)、今後実施しようと思っていること(図表8)をそれぞれ聞いた。ともに最も割合が高かったのが「規則正しい生活を心がける」(実施:29.7%、今後実施:23.7%)だった。

実施していることとしては、「入浴する」(25.2%)、「早めに就寝する」(17.4%)のほか、「寝る前の一定時間は、食事をしないようにする」(16.9%)、「寝る前にカフェインの入った飲み物を飲まない」(16.7%)が上位となり、食生活を含めた生活習慣に気をつけている人が多い。

今後実施しようと思っていることを見ると、「ストレッチ」(17.6%)、「運動」(14.8%)なども上位に。よりよい睡眠のために、今はできていないけど、体を動かしたい、ほぐしたいという需要があるようだ。



寝室や寝るときの環境づくりのために工夫していること、失敗したことを自由回答で聞いた。自分に合う枕を探している人が多く、なかには毎日のように高さを調整している人もいるようだ。


調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「睡眠」に関する意識調査を実施。
期間:2025年2月3日~2月4日、インターネットで4,000人から回答を得た。


■株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/ メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
■ From プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/shiru/from_planet/index.html株式会社プラネットが発信しているニュースレターです。消費財や暮らしに関する旬なトピックスなどをご紹介しています。