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地域の“困った”を代弁するウエルシアHD、
新年会で震災支援活動など報告

追悼の意から法被を纏わずに鏡割りを行なった
池野会長

会は震災被害者に対する黙祷から始まった。畑中伸介共栄会会長(あらた会長)の挨拶に続き壇上に上がったウエルシアHDの池野隆光会長は、被災地への支援物資を取引先の協力のもとに、店舗のある現地に届けたことを報告し、「度重なる震災に対し支援が上手になることはないが、とにかく早く動くことが大事だ」「世界も日本も理不尽なことが数多く起こっているが、ウエルシアは地域の“困った”を代弁し、健康をお届けるす事業に邁進したい」と語った。

松本社長

続く松本社長は、被災地の被害状況に触れ、従業員とその家族または来店したお客様が無事である一方、従業員の自宅が2件全壊、36件半壊したことを報告。それでも従業員らは被災地の支援に向かい店を開いたこと、岐阜薬科大学に提供したモバイルファーマシーを伴い現地で調剤業務を行なっていること、また今後1月末までに述べ200人の従業員を派遣し支援目的の活動をおこなうことなどを話した。

その後、ウエルシア薬局の桐澤秀明副社長がPB「からだWelcia」「くらしWelcia」の紹介をおこない、3月より、TVCMやSNSを通じ同PBのアピールを強化することを発表した。

吉田優利プロ(中央)に質問を投げる畑中会長

乾杯の前には、ゲストに招かれたプロゴルファーの吉田優利氏のトークショーが催された。ゴルフ好きの参加者が多いことから会場も盛り上がり、共に壇上に上がった畑中会長の質問攻めに皆の笑顔が溢れた一コマもあった。

前日に実施された同社の第3四半期決算説明会で減益の状況が伝えられたが、もとよりこれは前年のコロナ需要の反動、マスクや抗原検査キットなどの売上減少が原因で想定の範囲内と言える。それよりも能登半島地震に対する迅速な支援、社会貢献活動を市場はもっと評価すべきだろう。なお、先のモバイルファーマシーが7日に受けた処方箋は8枚だったそう。たった8枚でも「困ったを代弁する」活動はやがて、生活インフラとしての信頼につながるものと考えられる。(八島)