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ウエルシアHDが2024年第3四半期決算
7.7%増の9100億円を公表

併設店と枚数の増加で処方箋調剤部門が
二桁成長し年間2500億円射程に



二桁成長の調剤実績を話す松本忠久社長

――併設店と枚数の増加で処方箋調剤部門が二桁成長――

 ウエルシアHDの松本忠久代表取締役社長が明らかにした2024年2月期第3四半期決算(2023年3月1日〜11月30日)によれば、売上高は前年度同期比7.7%増の9100億円、このうち調剤ビジネスが13.2%増え1900億円となり、このまま推移すれば年間に実績は2500億円達成の見込みだ。

 2023年度に年商1兆1443億円のウエルシアは、調剤併設、カウンセリング、介護、深夜営業を“経営モデル”として店舗展開し、中でも処方箋調剤は例年二桁成長を続けてきた。

 品目別売上高の物販部門では、「需要が回復してきた化粧品(9.3%増の1446億円)と単価上昇で食品部門(9.4%増の2055億円)が共に売上げを伸ばす一方、医薬品の伸びは鈍化(1.8%増)したものの、調剤部門は併設店の推進(1977店舗から2113店舗)、処方箋枚数が15.6%アップ1854万3000枚の増加により13%アップ(1902億円)した。

 調剤実績で調剤の売上高は2020年第三四半期:1140億円→2021年同:1282億円→2022年同:1474億円と、それぞれ19.7%、12.3%、15.1%、14%、そして2024年同1902億円の13.2%と5期連続で二桁成長を続けている。枚数は2021年第三四半期にコロナ禍による受診抑制の影響から前年度対比1.9%となったが、以後は19%、14%、16%とアップするなど、2024年2月期の売上げは2500億円が見込まれる。

 好調な調剤部門に伴い薬剤師の患者宅への訪問活動について松本社長は、「2023年11月までに現在の1126店舗から1200店舗に増やし、『指定居宅療養管理指導事業所 薬剤師が在宅訪問を行います。ご相談ください』の店内ポスターで在宅訪問の認知度向上に取り組み相談件数が増加した。人財の養成へ薬剤師研修プログラムを拡充と入社時研修と在宅訪問実地研修など継続的に実施する」と語っていた。

 ドラッグストアランキング1位のウエルシアHDは、2024年度に年商1兆2300億円(前年同期比7.5%増)を目指すが、売り上げ拡大だけでなくAED、オストメイト対応トイレの設置、ウエルカフェ、過疎地域への移動販売車の稼働、在宅医療や災害時に活躍する訪問薬剤師の養成や課題を探求するため岐阜薬科大学に『地域医療薬学寄付講座』を開設すると共に、全国の大学で初めてモバイルファーマシーの導入に協力してきた。

 1月7日には、北陸の能登地方を襲った地震で、厚生労働省が石川県にモバイルファーマシー(移動薬局)を派遣することを公表したが、「モバイルファーマシーが稼働し当社の薬剤師も災害地で活動している」(松本社長)として、今後、タバコ販売からの撤退等々、社会貢献活動に取り組むことにしている。