生活情報誌のオレンジページは、読者アンケート「ほぼ1000人にききました」で国内在住の成人女性1220人のかぜ事情を調査しその結果を公表した。調査では、かぜをひいたと思う症状は「のどの違和感」が74.8%でトップ。対策としては「かぜのひき始めに薬をのむ」人が85・5%、のむのは市販薬が82.3%で、早めの対処法として市販薬を利用している人が目立っている。
最初に、どんな症状が出たときにかぜを疑うかを調査した。
その結果、1位は「のどの違和感」74.8%、2位「熱っぽさ」61.9%、3 位「鼻みず」43.7%という結果になった。
さらに、この1 年以内にかぜをひいたことがある人のうち、もっとも多かった症状も「のどの痛み・腫れ」70.6%で、多くの人にとって、「のど」がかぜのバロメーターになっていることがうかがえる。
具体的には「子どものころからかぜはのどからくるので、違和感を感じたら薬をのみます」(50代)といった経験から得られた声も多く寄せられている。
また、薬の利用状況では、「かぜかな?」と感じたときに薬をのむ人の割合は63.3%となった。
薬をのむタイミングは「なんとなく調子が悪いと感じたら」17.6%、「軽い症状が出たら」67.9%など、かぜのひき始めが併せて85.5%となっている
のむ薬は市販薬が82.3%、処方薬が27.6%で、早めの対策として市販薬を利用する人が多いようです。ちなみに、市販薬をのむ人の約9 割は、薬を常備していました。
かぜのひき始めの気持ちや行動としては、「体を休める」が41.1%いる一方で、「家事を家族にお願いする」が8.9%、「食事は惣菜などに頼る」は10.2%どまり。
かぜをひいても家事をしなければならず、実際にはゆっくり休めない人が多く、さらに、かぜが悪化した場合でも、「家事を家族にお願いする」は36.6%、「食事は惣菜などに頼る」は24.1%と低い結果になった。
家族のくらしのために「家事に穴はあけられない」、また、悪化しても家事は休めず自分が苦しい思いをするため、家族や自分のために早めに市販薬をのんで治したいという意識が働くようだ。
自由回答でも、「悪化する前に薬で症状を抑えて、家事に影響を出さない」(30代)、「発熱しても家事、育児はしないといけないので早めに薬をのむ」(40代)といった声が目立ちました。
「市販薬をのむときの気持ちや行動」を調べたところ、「早めに薬をのむのは大切だ」に「当てはまる」もしくは「やや当てはまる」と回答した人の合計が96.2%となった。
大多数の人が、早めの対処が肝心だと思っている一方で、では「早め」がいつごろを指すのか聞いてみると、「立っているのがしんどいくらいのレベルになったら」(30代)、「3日連続してのどの痛みを感じ、頭痛や発熱などほかの症状も感じられるとき」(40代)、「のどが少し痛いくらいの程度のとき。我慢はぜんぜんできるレベル」(30代)と、人によってかなり違うことが判明した。
今回の調査では、かぜをひいても家事を休めない実態が明らかとなった。そう思うからこそ、早めの段階で治しておくことが重要だと考える人も多いようだ。
その一方で、「早め」の解釈はまちまちで、人によってはのむタイミングが遅く、薬の効果を最大限活かしきれていない可能性があることも明らかになった。
アンケート概要
調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答数1220人)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年9月15日~9月24日
「ほぼ1000人にききました」について
読者モニター「オレンジページメンバーズ」には、さまざまなくらし情報・くらし体験によってはぐくまれた生活感度の高い読者が数多く所属しており、そのメンバーたちの声を集めて、「くらしのリアル」な数字、リアルな声を集めた企画。