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イオン薬局が「健康情報を活用する薬剤師のヘルスケアサービス」の実証事業を開始

経済産業省「PHR利用推進等に向けたモデル実証事業」に採択


「イオン薬局」268店舗を運営するイオンリテールが、株式会社カケハシと大塚製薬株式会社とともに、経済産業省が推進する令和5年度「ヘルスケア産業基盤高度化推進事業(PHR利用活用推進等に向けたモデル事業)」の実施事業者に採択された。2023年10月から東京都内のイオン薬局18店舗にて、“意識することなく 健康になっていくヘルスケアサービス”の実現を目指し、薬剤師が健康情報を活用する実証事業を開始した。



団塊世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年問題などにより、医療費や介護費などの増大や医療人材の不足が大きな課題となっている。一方で国民皆保険制度を採用する日本は、 個人が自身の健康の維持や増進、予防分野のサービスに取り組むケースが少ないのが現状です。 今後、個人の健康・医療・介護に関する情報「PHR(Personal Health Record)」を生活に密着 したサービスと組み合わせて活用することで、健康増進に向けた個人の行動変容につながると 期待されている。

採択された実証事業は、イオンリテールが運営する「イオン薬局」の薬剤師が、カケハシが提供する薬局体験アシスタント「Musubi」および、患者フォローシステム「Pocket Musubi」を通じた 来局者とのコミュニケーションの中で、大塚製薬が開発した個別化健康サポートサービス「エイチル」を活用した健康提案を行うことで、来局者の日常の生活スタイルが自然と改善され健康に なる環境を構築するもの。

薬剤師が、処方情報や生活習慣に関するアンケートデータをもとに、 個々人に合った健康増進や重症化予防に繋がる提案を継続的に実施することで、日常生活の中で “意識することなく健康になっていくヘルスケアサービス”の実現を目指す。

カケハシは、薬局体験アシスタント「Musubi」およびLINE経由で利用できる患者フォローシステム「Pocket Musubi」を提供し、薬剤師と来局者とのコミュニケーションをサポート。大塚製薬は、個別化健康サポートサービス「エイチル」を通じ、来局者個々に合った健康提案を継続的に行う。イオンリテールは、東京都内18店舗の「イオン薬局」の薬剤師が服薬指導と共に、「Musubi」や「エイチル」を用い て来局者へ健康アドバイスを行う。